“全快”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんくわい43.8%
ぜんかい18.8%
なお12.5%
ような6.3%
おなをり6.3%
なほ6.3%
よう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、二三にちもたつともうそろそろむづむづしてくるのだから、この熱病ねつびやう生易なまやさしいことではなかなか全快ぜんくわいしさうにもない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
殿下には、なにかがあまりはっきりお目に入るのが、ご病気だということにしょうちいたしておりますが、もうそれならばとうにご全快ぜんかいです。
「どうしてもきませんか。それじゃ全快なおっても死んでしまいます。いいからこのままで手術をなさいと申すのに」
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『ウン。今、小便にて来たが、ちいっとばっかしフラフラするダケじゃ。全快ようなったらしい』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今年は菊もよく出來たけれど御客も遊ばさぬ位、御茶おちやの會御道具の會、隨分忙敷時せはしいときなれどまるで、火が消たやう、私らも樂すぎて勿體無早く全快おなをりあそばすやうにと祈つてはをるけれ共
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
『何うしてもきませんか。それぢや全快なほつても死でしまひます。いゝから此儘で手術をなさいと申すのに』
泉鏡花作『外科室』 (旧字旧仮名) / 宮崎湖処子(著)
アトは丸山にて貴様の狃除なじみをば喜ばしょうと思うに、要らん事に全快ようなったりして俺達をば非道ひどい眼に合わせる。捕らぬ狸の皮算用。夜中三天のコッケコーコーたあ貴様ぬしが事タイ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)