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全快
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ぜんくわい
ふりがな文庫
“
全快
(
ぜんくわい
)” の例文
けれど、二三
日
(
にち
)
もたつともうそろそろむづむづしてくるのだから、この
熱病
(
ねつびやう
)
生易
(
なまやさ
)
しいことではなかなか
全快
(
ぜんくわい
)
しさうにもない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
何故に殺すべき
長々
(
なが/\
)
の御病氣なれば我が
命
(
いのち
)
に
代
(
かへ
)
てでも御
全快
(
ぜんくわい
)
あるやうにと神に祈り佛を念じ永の年月及ぶだけ
看病
(
みとり
)
に心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
蘿月
(
らげつ
)
は
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふわけもなく、
長吉
(
ちやうきち
)
が
出水
(
でみづ
)
の中を歩いて病気になつたのは
故意
(
こい
)
にした事であつて、
全快
(
ぜんくわい
)
する
望
(
のぞみ
)
はもう絶え果てゝゐるやうな
実
(
じつ
)
に
果敢
(
はか
)
ない
感
(
かんじ
)
に打たれた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
といつて
手先
(
てさき
)
へ
柔
(
やはらか
)
な
掌
(
てのひら
)
が
障
(
さは
)
ると
第一番
(
だいいちばん
)
に
次作兄
(
じさくあに
)
いといふ
若
(
わか
)
いのゝ(りやうまちす)が
全快
(
ぜんくわい
)
、お
苦
(
くる
)
しさうなといつて
腹
(
はら
)
をさすつて
遣
(
や
)
ると
水
(
みづ
)
あたりの
差込
(
さしこみ
)
の
留
(
と
)
まつたのがある
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
熱
(
ねつ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
風邪
(
かぜ
)
よりも
餘程
(
よほど
)
高
(
たか
)
かつたので、
始
(
はじめ
)
は
御米
(
およね
)
も
驚
(
おど
)
ろいたが、それは
一時
(
いちじ
)
の
事
(
こと
)
で、すぐ
退
(
ひ
)
いたには
退
(
ひ
)
いたから、
是
(
これ
)
でもう
全快
(
ぜんくわい
)
と
思
(
おも
)
ふと、
何時迄
(
いつまで
)
立
(
た
)
つても
判然
(
はつきり
)
しなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
はい、
兄
(
あに
)
の
病氣
(
びやうき
)
は、
妾
(
わたくし
)
が子ープルスに
歸
(
かへ
)
つてから、
三月
(
みつき
)
程
(
ほど
)
※
(
すぎ
)
て、
名殘
(
なごり
)
なく
全快
(
ぜんくわい
)
して、
今
(
いま
)
は
人一倍
(
ひといちばい
)
に
健全
(
すこやか
)
に、
英國
(
エイこく
)
から
新造軍艦
(
しんざうぐんかん
)
の
廻航中
(
くわいかうちう
)
、
此
(
この
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」に
乘
(
の
)
つて
居
(
を
)
る
事
(
こと
)
は
貴方
(
あなた
)
も
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とう
)
りです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『もう
全快
(
ぜんくわい
)
しても
可
(
い
)
いでせう。』とハヾトフは
欠
(
あくび
)
をしながら
言
(
ことば
)
を
添
(
そ
)
へる
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
立伊賀亮事
俄
(
にはか
)
に
癪氣
(
しやくき
)
差起
(
さしおこ
)
り明日の所
全快
(
ぜんくわい
)
覺束
(
おぼつか
)
なく候間
萬端
(
ばんたん
)
宜敷御頼み申也と云
送
(
おく
)
り
部屋
(
へや
)
へ
引籠
(
ひきこも
)
り居たりける
扨
(
さて
)
其夜も
明
(
あけ
)
辰
(
たつ
)
の
上刻
(
じやうこく
)
と成ば天一坊には八山を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
は二三日
前
(
まへ
)
から起きてゐたので、
此
(
こ
)
の
暖
(
あたゝか
)
い日をぶら/\散歩に
出掛
(
でか
)
けた。すつかり
全快
(
ぜんくわい
)
した今になつて見れば、
二十日
(
はつか
)
以上も苦しんだ
大病
(
たいびやう
)
を
長吉
(
ちやうきち
)
はもつけの幸ひであつたと喜んでゐる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
重
(
かさ
)
ねしも女房お光が
忠實敷
(
まめ/\しく
)
賃裁縫
(
ちんしごと
)
やら
洗濯等
(
せんたくなど
)
なし
細
(
ほそ
)
くも
朝夕
(
あさゆふ
)
の
烟
(
けむり
)
を
立
(
たて
)
啻
(
たゞ
)
夫
(
をつと
)
の病氣
全快
(
ぜんくわい
)
成
(
な
)
さしめ給へと神佛へ
祈念
(
きねん
)
を
掛
(
かけ
)
貧
(
まづ
)
しき中にも
幼少
(
えうせう
)
なる道之助の
養育
(
やういく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“全快”の意味
《名詞》
病気が完全に治ること。
(出典:Wiktionary)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“全快”で始まる語句
全快屆