“蘿月”の読み方と例文
読み方割合
らげつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だから、云(い)はない事(こ)ツちやない。」と蘿月(らげつ)は軽く握(にぎ)り拳(こぶし)で膝頭(ひざがしら)をたゝいた。お豊(とよ)は長吉(ちやうきち)とお糸(いと)のことが唯(たゞ)何(なん)となしに心配でならない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
長吉(ちやうきち)は蘿月(らげつ)の伯父(をぢ)さんの云(い)つたやうに、あの時分(じぶん)から三味線(しやみせん)を稽古(けいこ)したなら、今頃(いまごろ)は兎(と)に角(かく)一人前(いちにんまへ)の芸人になつてゐたに違ひない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「成程(なるほど)。」と蘿月(らげつ)は頷付(うなづ)いて、「さういふ事なら打捨(うつちや)つても置けまい。もう何年になるかな、親爺(おやぢ)が死んでから………。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)