“伯父”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おじ78.7%
をぢ13.0%
おぢ4.6%
おつ0.9%
おっ0.9%
そぢ0.9%
をつ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頼まれれば篠笛しのぶえを吹いたりするような心掛ですから、どんなに間違ったところで伯父おじの小田切三也が、娘の婿にするはずもありません。
百唇の譜 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「いゝえ、伯父をぢちやん、僕がお辞儀するのは、自動車に乗つてる人ばかしだよ。」と子供は相手の大きな図体に見惚みとれながら言つた。
曾祖母ひいばあさん、祖父おぢいさん、祖母おばあさん、伯父おぢさん、伯母おばさんのかほから、奉公ほうこうするおひなかほまで、家中うちぢうのものゝかほ焚火たきびあかうつりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「おまはん、そんなこと言ふもんやあらへん。そんな出しや張り言はへんかて、伯父おつさんあんじようして呉れはるよつて、黙つてお居。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「お祖父じいさんは道楽したせに伯父おっさんが小んまい石塔建てたんど」
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
容貌きりようのわるいつまつぐらゐ我慢がまんもなるはづ水呑みづのみの小作こさくとして一そくとびのお大盡だいじんなればと、やがては實家じつかをさへあえあはれて、ひとくちさがなし伯父そぢ伯母おば一つになつてあざけるやうな口調くてう
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
伯父をつさんにもよう頼んどいたさかい、気兼せんと養生さつしやい。金のことなど一寸も心配することがないぞ。俺が伯父さんに話してちやんといゝのにしてあるさかい。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)