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大盡
然うですね、
年少な
田舍の
大盡が、
相場に
掛つて
失敗でもしたか、
婦に
引掛つて
酷く
費消過ぎた……とでも
云ふのかと
見える
樣子です。
密に
招き吉之助は
古河一番の
大盡の
息子にて江戸の
店へ
遊藝稽古の爲に參られ此處へは始めての事なれば
隨分宜敷計らひ
呉よ此後も度々
連參らんと内證を
飛鳥もあとを
濁ごすなに候へば、
大藤の
大盡が
息子と
聞きしに
野澤の
桂次は
了簡の
清くない
奴、
何處やらの
割前を
人に
背負せて
逃げをつたなど
〻斯ふいふ
噂があと/\に
殘らぬやう