“過”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
31.1%
あやま28.6%
すぎ9.1%
すご7.1%
よぎ5.3%
5.1%
あやまち4.2%
すぐ3.3%
あや2.0%
1.2%
(他:24)3.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“過”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸51.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)13.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
けれども両人ふたりが十五六間ぎて、又はなしり出した時は、どちらにも、そんな痕迹はさらになかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其時代助の脳の活動は、夕闇ゆふやみを驚ろかす蝙蝠かはほりの様な幻像をちらり/\とすにぎなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
雲哲 さうだらうなあ、むやみにあいつに繩をかけて、どうなることかと心配してゐたが、これがあやまちの功名と云ふのかな。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
かつ衛生のぎょうさかんになれば、病人びょうにんあらずなるべきに、のこれをとなうるはあやまてり云々。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
う云ふ意味の孤独のそこおちいつて煩悶するには、代助のあたまはあまりに判然はつきりすぎてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこへ五十すぎくらいの洋服の人が出て来ました。主人でしょう。黒いきれかぶって、何かと手間取てまどります。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
まがかどでひよつとときそれが口輕くちがる女房にようばうであれば二三すごしては
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
また暖房だんぼうのあるためにふゆ館内かんないはるのようにあたゝかすごすことが出來できます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
半時間ほど電車に乗って目的地で降りたときは、さすがに恋人にあう嬉しさが勝って、重たい気分の中に一道の明るさがよぎった。
被尾行者 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
しかし、西南へと取った進路がたまたま浚稽山しゅんけいざんふもとよぎったとき、さすがに陵の心は曇った。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ときどき小鳥が、そんな私達の頭とすれすれのところを、かすかな羽音をさせながら、よろめくようにんでぎった。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
彼女が現われたのは、あたかも道に迷った太陽の光が、自ら気づかないで突然闇夜やみよぎったがようなものだった。
嗚呼ああ盲目なるかな地上の人類、汝等なんじらは神の名においあやまちを犯せる人の子の生命を断ちつつある。
此間寺僧にして能くあやまちを悔いて、一旦處分した墓を再建したものは、恐らくはたゞ昌林院主一人あるのみであらう。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
市川家荒事あらごとを始め浄瑠璃じょうるり時代物の人物についてこれを見れば思半おもいなかばすぐるものあるべし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
エヽなにふなだまつてろとてよこになるを、だまつてては此日このひすぐされませぬ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
飯「静かにしろ、ほかへ洩れてはよろしくないぞ、宮野邊源次郎めを突こうとして、あやまって平左衞門を突いたか」
こはがらないでねジエィン、あやまちだと分かつてますからね。ばつしたりはしません。」
「しかし、六年もって、尋ね出したところで、安南絵の壺を持歩いているわけもなかろうし、金もねえと来たひには、どうにもならない話だろうぜ」
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これほど苦しめられた南京虫も、二日三日とつにつれて、だんだん痛くなくなったのは妙である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一しゅんののちは、まるで山雨さんうして万樹ばんじゅのいろのあらたまったように、シーンと鳴りしずまったまま
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山国の遅桜おそざくらが、いまの一の狂風に、どこからともなく散々さんざんに花をくだち降らしていたらしい。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女かのをんなは其身のあやまりあきらめ候て、泣く泣く無念を忍び申候事に御座候が、其錦に深き思のかかり候ほど、これ見よがしに着たる女こそ、憎くも、くやしくも
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
余り立派で、貫一は恥入つた! 宮、俺は面目めんもく無い! これまでの精神とは知らずに見殺みごろしに為たのは残念だつた! 俺があやまりだ! 宮、赦してくれよ! いか、宮、可いか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
まぶしいところは通りして、私はほとほと痛いような日光の反射と熱とを感じた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼は取り合わずに先へとおした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一歩をやまれば涙であるきわまれる明朗、直截は現代人の同感されたる微笑である。
いにし世を靜かに思へ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
をとこつちや心配しんぺえさねえ、そんだがこれ、怪我けがつちやえゝまちだから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一客これをおとずれて見る事を求む、浴を以て辞す、客悦ばずして去る。
(——しまった!)
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かにかくにすがひ去ぬべきさまもなく、
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
名畫も此娘これの爲には者數ものかずならぬ秘藏、生附うまれつきとはいへおとなしすぎるとは學校に通ひし頃も、今ことの稽古にても
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
金扁に拘泥して鋏を入れる筥ではないかなどと考えるのは、少々思いすごしである。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
某地の野外に土橋ありけるが、この辺りは人家もなく、いとすさまじき所ゆえ、往古よりこれを幽霊橋と唱え、雨夜には幽霊の出でしこと、往々ありしなどいい伝え、雨夜にはだれあってここをとおる者もなかりしが、ある人よんどころなき用事ありて
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これより先、余、とがありて籍を削らる。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
山家の時雨は我国でも和歌の題にまでなっているが、広い、広い、野末から野末へと林を越え、もりを越え、田を横ぎり、また林を越えて、しのびやかに通りく時雨の音のいかにもしずかで、また鷹揚おうような趣きがあって、やさしくゆかしいのは、じつに武蔵野の時雨の特色であろう。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
我等ガ両三日昼夜カカリテ分別ナリ難キ事モ、水ノ流ルル如ク決シテ少シモアヤマツコトナシ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先王之法アヤマツ者、未之有也。(中略)故曰爲高必因丘陵。爲下必因川澤。爲政不先王之道。可智乎。
支那人の文弱と保守 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)