“鷹揚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうよう87.7%
おうやう11.2%
おおよう0.4%
おほよう0.4%
オーヨー0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アイ、目出度いのい」——それが元日村の衆への挨拶あいさつで、お倉は胸を突出しながら、その時の父や夫の鷹揚おうような態度を真似まねて見せた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
て、ぷんかをりのたか抽斗ひきだしから、高尾たかを薄雲うすぐも一粒選ひとつぶえりところして、ずらりとならべてせると、くだん少年せうねん鷹揚おうやうたが
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と見るや、すばやく履物はきものをそろえて、女はすこしも取り乱さずに、するりと駕籠を抜け出ると、べつにあし音を盗むでもなく、鷹揚おおように眼の前の一軒の店へはいって行った。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
然しあにの子丈あつて、一図なうちに、何処どこせまらない鷹揚おほような気象がある。誠太郎の相手をしてゐると、向ふのたましひが遠慮なく此方こつちながんでるから愉快である。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
敏感だけれども鷹揚オーヨーなような気なのですもの。