“おうよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鷹揚88.7%
汪洋3.8%
應用3.0%
大様1.5%
応揚1.5%
応用0.8%
寛濶0.4%
鷹様0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりに鷹揚おうようで軽率で金銭のことなんか気にかけないジョルジュでさえ、母親が利用されてることに気づいた。そして不快を感じた。
甚兵衛ははっと平伏したが、その心のうちにはなんとも知れぬ、感情が汪洋おうようとして躍り狂った。彼はやっと心を静めて
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
勿論もちろん今日こんにちおいても潜水器せんすいき發明はつめいいま充分じゆうぶん完全くわんぜんにはすゝんでらぬから、この手段しゆだんとて絶對的ぜつたいてき應用おうようすること出來できぬのはまでもない。
禿鷹が丁寧ていねい御辞儀おじぎをするのに、山の神は大様おうようにうなずいてみせました。
コーカサスの禿鷹 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
また生存競争の根本原因たる食物の点より考うるも、山川、島嶼、内海の布置ふち極めて自然の妙を得、食するに足る獣魚、穀物、貝類を供給しておったため、人間が応揚おうようで、落着きがあった。
世間せけんさわがせるわるいねこだ。いかほどの神通力じんずうりきがあるにせよ、科学かがくちからにはかなうまい。わたし退治たいじしてやろう。」と、電気でんき応用おうようして、いよいよ、あかトラと勝負しょうぶけっすることになったのです。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここにいて目に見ねばこそ威張って居らるれ、御開帳ののぼりのように頭を振って居るさまを見られたらなんぼ十兵衛殿寛濶おうような気性でも、お気の毒ながら魂魄たましいがふわりふわりとならるるであろう
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
取り分け職人仲間の中でも世才にうとく心好き吾夫うちのひと、腕は源太親方さえ去年いろいろ世話して下されしおりに、立派なものじゃとめられしほど確実たしかなれど、寛濶おうよう気質きだてゆえに仕事も取りはぐりがちで
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さすがに大家の若旦那だけに、万事鷹様おうように出来ていた。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)