“出來”のいろいろな読み方と例文
新字:出来
読み方割合
でき77.5%
しゆつたい5.8%
いできた3.6%
でけ2.9%
でか2.9%
いでこ2.2%
でく0.7%
いでき0.7%
しゅったい0.7%
しゅつらい0.7%
しゆつらい0.7%
できる0.7%
でこ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(ロ)水源すいげん涵養かんよう。 森林しんりんはかように雨量うりよう調節ちようせつすることが出來できると同時どうじ一方いつぽうでは水源すいげんやしなひとなり、河水かすいれるのをふせぎます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
わが面體めんていを後のかたみに殘さんと、さきに其方を召出し、頼家に似せたるおもてを作れと、繪姿までもつかはして置いたるに、日をるも出來しゆつたいせず。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
叩けばゆるやかに出來いできたさかなはといきまけばまだきゝに行た者が歸りませんと落付たり露伴こらへず何處いづこまで聞にやりしぞ一時間も掛るにまだ戻らぬかとことば
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
あのやうな面皰だらけの野猿坊やゑんばうみたいなもんでも、近頃情人をとこ出來でけてあつたさうで、そやつに唆かされて惡心がきざしたものと見えます。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
併し氣が凝つたり、氣が散つたりして、そして碌に何事も出來でかさずに五十年を終つて仕舞ふのが、所謂凡人である、恨む可き事である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
我かく倒嚼にれがみ、かく星をながめつゝ睡りに襲はる、即ち事をそのいまだ出來いでこぬさきにに屡〻告知らす睡りなり 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
南無冥加なむみょうがあらせたまへ! 多勢おほぜいそだてた嬰兒あかさんうちいっ可憐いたいけであったはおまへぢゃ。そのまへ御婚禮ごこんれいることが出來でくれば、わし本望ほんまうでござります。
げふとして暫く此山中に住居しが次第々々に同氣どうき相求あひもとむる手下の出來いできしかば今は三十一人の山賊さんぞく張本ちやうほんとなり浮雲ふうんとみに其日を送りける然るに一年ひととせ上方に住し折柄をりから兄弟のやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
領主 あさまだきに如何いかなる珍事ちんじ出來しゅったいしたのぢゃ、ゆめおどろかして呼出よびいだすは?
ロレ ならば、此處こゝにござれ。わしひとりかう。はて、氣懸きがゝりになってたわ。おゝ、こりゃなに不祥ふしゃうこと出來しゅつらいしたのではいからぬまでい。
はゞからず推參仕り候おもむき若年の私承たまはらん事覺束なく存じ此段言上仕り候と申上らる中納言綱條卿きこめし深く驚かせ給ひ天下の一大事出來しゆつらいとは何事ならん夫は容易よういならざる事なるべし越前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て取續とりつゞきの出來できるやう頼み申度尤も丸々まる/\貴樣の厄介やくかいかけるといふわけには非ず是はいさゝかなれども何ぞ商賣でも初めさせて下されよと後藤は用意よういの金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
天皇、小碓をうすの命に詔りたまはく、「何とかもみましいろせあしたゆふべ大御食おほみけにまゐ出來でこざる。もはらみましねぎ教へ覺せ」