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出來
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でき
ふりがな文庫
“
出來
(
でき
)” の例文
新字:
出来
(ロ)
水源
(
すいげん
)
の
涵養
(
かんよう
)
。
森林
(
しんりん
)
はかように
雨量
(
うりよう
)
を
調節
(
ちようせつ
)
することが
出來
(
でき
)
ると
同時
(
どうじ
)
に
一方
(
いつぽう
)
では
水源
(
すいげん
)
の
養
(
やしな
)
ひとなり、
河水
(
かすい
)
の
涸
(
か
)
れるのを
防
(
ふせ
)
ぎます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
幸
(
さいはひ
)
に
非常
(
ひじやう
)
なる
同情
(
どうじやう
)
と
好意
(
かうい
)
を
以
(
もつ
)
て一
億圓
(
おくゑん
)
のクレデイツトの
設定
(
せつてい
)
をすることが
出來
(
でき
)
たことは、
日本
(
にほん
)
の
財界
(
ざいかい
)
に
取
(
と
)
つて
此上
(
このうへ
)
もなき
次第
(
しだい
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
然
(
しか
)
し
私
(
わたし
)
は
少
(
すこ
)
しも
身體
(
からだ
)
に
異状
(
いじやう
)
は
無
(
な
)
いです、
壯健
(
さうけん
)
です。
無暗
(
むやみ
)
に
出掛
(
でか
)
ける
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ません、
何卒
(
どうぞ
)
私
(
わたし
)
の
友情
(
いうじやう
)
を
他
(
た
)
の
事
(
こと
)
で
何
(
なん
)
とか
證
(
しよう
)
させて
下
(
くだ
)
さい。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其
(
それ
)
が
大雪
(
おほゆき
)
のために
進行
(
しんかう
)
が
續
(
つゞ
)
けられなくなつて、
晩方
(
ばんがた
)
武生驛
(
たけふえき
)
(
越前
(
ゑちぜん
)
)へ
留
(
とま
)
つたのです。
強
(
し
)
ひて
一町場
(
ひとちやうば
)
ぐらゐは
前進
(
ぜんしん
)
出來
(
でき
)
ない
事
(
こと
)
はない。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
子供
(
こども
)
には、
話
(
はな
)
した
跡
(
あと
)
でいろ/\の
事
(
こと
)
を
問
(
と
)
はれて、
私
(
わたくし
)
は
又
(
また
)
已
(
や
)
むことを
得
(
え
)
ずに、いろ/\な
事
(
こと
)
を
答
(
こた
)
へたが、それを
悉
(
こと/″\
)
く
書
(
か
)
くことは
出來
(
でき
)
ない。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
隨分
(
ずゐぶん
)
厭味
(
いやみ
)
に
出來
(
でき
)
あがつて、いゝ
氣
(
き
)
の
骨頂
(
こつちやう
)
の
奴
(
やつ
)
ではないか、
己
(
お
)
れは
親方
(
おやかた
)
の
息子
(
むすこ
)
だけれど
彼奴
(
あいつ
)
ばかりは
何
(
ど
)
うしても
主人
(
しゆじん
)
とは
思
(
おも
)
はれない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
蝙蝠
(
かうもり
)
が
猫
(
ねこ
)
を
食
(
た
)
べるかしら?』なんて
云
(
い
)
ひました、それで
愛
(
あい
)
ちやんは、どつちが
何
(
ど
)
うとも
其質問
(
そのしつもん
)
に
答
(
こた
)
へることが
出來
(
でき
)
ませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私
(
わたくし
)
はこの
時
(
とき
)
始
(
はじ
)
めて、
云
(
い
)
ひやうのない
疲勞
(
ひらう
)
と
倦怠
(
けんたい
)
とを、さうして
又
(
また
)
不可解
(
ふかかい
)
な、
下等
(
かとう
)
な、
退屈
(
たいくつ
)
な
人生
(
じんせい
)
を
僅
(
わづか
)
に
忘
(
わす
)
れる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今
(
いま
)
こそ
彼女
(
かのぢよ
)
は、
亡
(
な
)
き
夫
(
をつと
)
の
靈
(
れい
)
と
純潔
(
じゆんけつ
)
な
子供
(
こども
)
の
前
(
まへ
)
に、たとへ
一時
(
いつとき
)
でもその
魂
(
たましひ
)
を
汚
(
けが
)
した
悔
(
くゐ
)
の
證
(
あかし
)
のために、
死
(
し
)
ぬことが
出來
(
でき
)
るやうにさへ
思
(
おも
)
つた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
ぴらみっとや
古
(
ふる
)
い
墓
(
はか
)
から
出
(
で
)
たいろ/\の
寶物
(
ほうもつ
)
が
一
(
いつ
)
ぱいありまして、
今
(
いま
)
から
四五千年前
(
しごせんねんまへ
)
の
王樣
(
おうさま
)
のみいらも、そのまゝ
見
(
み
)
ることが
出來
(
でき
)
ます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
ロミオ (炬火持に對ひ)
俺
(
おれ
)
に
炬火
(
たいまつ
)
を
與
(
く
)
れい。
俺
(
おれ
)
には
迚
(
とて
)
も
浮
(
う
)
かれた
眞似
(
まね
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
餘
(
あんま
)
り
氣
(
き
)
が
重
(
おも
)
いによって、
寧
(
いっ
)
そ
明
(
あかる
)
いものを
持
(
も
)
たう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかし
室
(
しつ
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
に
廣
(
ひろ
)
く
作
(
つく
)
られるのが
通常
(
つうじよう
)
であるから、
右
(
みぎ
)
のようなものゝ
落
(
お
)
ちて
來
(
き
)
さうな
場所
(
ばしよ
)
から
遠
(
とほ
)
ざかることも
出來
(
でき
)
るであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
夏帽子一つ、洋傘一本、東京を出る前の日に「
出來
(
でき
)
」で間に合はせて來た編あげの靴も草鞋をはいた思ひで、身輕な旅となつた。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
もう
忍耐
(
にんたい
)
が
出來
(
でき
)
ない、
萬年
(
まんねん
)
ペンをとつて
振
(
ふ
)
りあげた、その
恐
(
おそ
)
ろしい
笞
(
しもと
)
の
下
(
した
)
で
憐
(
あわれ
)
みを
乞
(
こ
)
ふかのように
鳴
(
な
)
いてゐる、それが
毆
(
たゝ
)
けるか。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
餘程
(
よほど
)
の
大火
(
おほび
)
を
焚
(
た
)
かなければ、
馬籠
(
まごめ
)
にて
見
(
み
)
たる
如
(
ごと
)
き
跡
(
あと
)
を
遺
(
のこ
)
すものでない。
竈
(
かまど
)
とか、
爐
(
ろ
)
とか、それ
位
(
くらゐ
)
の
火
(
ひ
)
の
爲
(
ため
)
に
出來
(
でき
)
たのでは
恐
(
おそ
)
らくあるまい。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
僕
(
ぼく
)
は
不幸
(
ふかう
)
にして
外國
(
ぐわいこく
)
に
留學
(
りうがく
)
することも
出來
(
でき
)
ず、
大學
(
だいがく
)
に
入
(
はひ
)
ることも
出來
(
でき
)
ず、ですから
僕
(
ぼく
)
の
教育
(
けういく
)
、
所謂
(
いはゆる
)
教育
(
けういく
)
なるものは
不完全
(
ふくわんぜん
)
なものでしよう。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
しかしながら
昔
(
むかし
)
の
歌人
(
かじん
)
は、
秋
(
あき
)
は
悲
(
かな
)
しいものだと
感
(
かん
)
じることの
出來
(
でき
)
るのは、
自分
(
じぶん
)
の
歌人
(
かじん
)
としての
大事
(
だいじ
)
の
資格
(
しかく
)
だとおもつてゐました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
今日
(
けふ
)
の
如
(
ごと
)
く
浪路
(
なみぢ
)
穩
(
おだや
)
かに、
頓
(
やが
)
て
相
(
あひ
)
共
(
とも
)
に
※去
(
くわこ
)
の
平安
(
へいあん
)
を
祝
(
いは
)
ひつゝ
芙蓉
(
ふよう
)
の
峯
(
みね
)
を
仰
(
あふ
)
ぐ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るやうにと
只管
(
ひたすら
)
天
(
てん
)
に
祈
(
いの
)
るの
他
(
ほか
)
はないのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ついぞ
學資
(
がくし
)
と
云
(
い
)
ふ
問題
(
もんだい
)
を
頭
(
あたま
)
に
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
べた
事
(
こと
)
がなかつたため、
叔母
(
をば
)
の
宣告
(
せんこく
)
を
受
(
う
)
けた
時
(
とき
)
は、
茫然
(
ぼんやり
)
して
兎角
(
とかく
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
さへ
出來
(
でき
)
なかつたのだと
云
(
い
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
(
こ
)
の
時
(
とき
)
は
勘次
(
かんじ
)
もお
品
(
しな
)
も
腹
(
はら
)
の
子
(
こ
)
を
大切
(
たいせつ
)
にした。
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
が十三といふともう
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つので、
與吉
(
よきち
)
を
育
(
そだ
)
てながら
夫婦
(
ふうふ
)
は十
分
(
ぶん
)
に
働
(
はたら
)
くことが
出來
(
でき
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私
(
わたし
)
の
思
(
おも
)
ひどほりの
深
(
ふか
)
い
志
(
こゝろざし
)
を
見
(
み
)
せた
方
(
かた
)
でなくては、
夫
(
をつと
)
と
定
(
さだ
)
めることは
出來
(
でき
)
ません。それは
大
(
たい
)
してむづかしいことでもありません。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
都
(
すべ
)
て
人
(
ひと
)
たる
者
(
もの
)
は
常
(
つね
)
に
物事
(
ものごと
)
に
心
(
こゝろ
)
を
留
(
とゞ
)
め、
世
(
よ
)
に
新
(
あた
)
らしき
事
(
こと
)
の
起
(
おこ
)
ることあらば、
何故
(
なにゆゑ
)
ありて
斯
(
かゝ
)
る
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
しやと、よく
其本
(
そのもと
)
を
詮索
(
せんさく
)
せざるべからず。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「お
互
(
たがひ
)
に、
明日
(
あす
)
の
生命
(
いのち
)
もしれない、はかない
生
(
い
)
き
物
(
もの
)
なんだ。
何
(
なん
)
でも
出來
(
でき
)
るうちに
爲
(
す
)
る
方
(
はう
)
がいいし、また、やらせることだ」と。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
否
(
いな
)
、一
代
(
だい
)
のうちでも、
家
(
いへ
)
に
死者
(
ししや
)
が
出來
(
でき
)
れば、その
家
(
いへ
)
は
汚
(
けが
)
れたものと
考
(
かんが
)
へ、
屍
(
しかばね
)
を
放棄
(
はうき
)
して、
別
(
べつ
)
に
新
(
あたら
)
しい
家
(
いへ
)
を
作
(
つく
)
つたのである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
誰
(
たれ
)
もが
體
(
からだ
)
をぐらつかせながら、まるで
出來
(
でき
)
の
惡
(
わる
)
い
機械人形
(
きかいにんぎやう
)
のやうな
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
んでゐたのだつた。
隊列
(
たいれつ
)
も
可成
(
かな
)
り
亂
(
みだ
)
れてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
莞爾
(
くわんじ
)
と
笑
(
わら
)
つて、
百
(
ひやく
)
の
宗教
(
しうけう
)
、
千
(
せん
)
の
道徳
(
だうとく
)
も、
一
(
ひと
)
つの
死刑
(
しけい
)
といふものには
敵
(
かな
)
はない、これほど
效果
(
かうくわ
)
の
多
(
おほ
)
いものは
他
(
た
)
に
求
(
もと
)
むることが
出來
(
でき
)
ないと
思
(
おも
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
助
(
たす
)
ける事も
出來
(
でき
)
ぬとは兄と
言
(
いは
)
るゝ甲斐も
無
(
なく
)
悔
(
くや
)
し涙が
飜
(
こぼ
)
るゝと手を
拱
(
こま
)
ぬけば弟の十兵衞は
眞實
(
しんじつ
)
ぞと思へばいとゞ氣の
毒
(
どく
)
さに
兄樣
(
あにさん
)
然
(
さ
)
までに御心配下されますな御心切を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
依頼心
(
いらいしん
)
が
多
(
おほ
)
くて、
憤發心
(
ふんぱつしん
)
が
少
(
すくな
)
くて、
秩序
(
ちつぢよ
)
とか
整理
(
せいり
)
とかいふ
觀念
(
くわんねん
)
が
乏
(
とぼ
)
しくて、どうして
此
(
こ
)
の
複雜
(
ふくざつ
)
な
社會
(
しやくわい
)
に
立
(
た
)
つて
家
(
いへ
)
を
治
(
をさ
)
めて
行
(
ゆ
)
くことが
出來
(
でき
)
やうかと
思
(
おも
)
ふ
位
(
くらゐ
)
であります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
と、
彼女
(
かれ
)
はいつも、その
頃
(
ころ
)
の
自分
(
じぶん
)
の
樣子
(
やうす
)
やいろ/\こまかい
出來
(
でき
)
ごとまで
思浮
(
おもひうか
)
べながら
云
(
い
)
つた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
「けれども……、」と友は
少
(
すこ
)
し
考
(
かんが
)
へて、「僕等は
迚
(
とて
)
も勞働者を
以
(
もつ
)
て
滿足
(
まんぞく
)
することは
出來
(
でき
)
ない。 ...
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それは夏の眞晝だつたかも知れぬ、
痛
(
いた
)
いほど
眼
(
め
)
に沁んだ白色はその後未だに忘れることが
出來
(
でき
)
なかつた。それが
何時
(
いつ
)
だつたか、それからどうしたか、さつぱり私には記憶がない。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
養生
(
やうじやう
)
を
榮燿
(
えいやう
)
の
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
ふは
世上
(
せじやう
)
一般
(
いつぱん
)
の
習慣
(
ならはし
)
なり。
今
(
いま
)
余
(
よ
)
が
言
(
い
)
へる
養生法
(
やうじやうはふ
)
は、いかなる
貧人
(
ひんじん
)
、いかなる
賤業
(
せんげふ
)
の
人
(
ひと
)
にても、
日夜
(
にちや
)
心
(
こゝろ
)
を
注
(
そゝ
)
げば
出來
(
でき
)
る
事
(
こと
)
なり。
因
(
よつ
)
て
其
(
その
)
大意
(
たいい
)
を
三首
(
さんしゆ
)
の
蜂腰
(
ほうえう
)
に
綴
(
つゞ
)
ること
爾
(
しか
)
り。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
B
僕
(
ぼく
)
は
又折々
(
またをり/\
)
葉書
(
はがき
)
で
友人
(
いうじん
)
と
論戰
(
ろんせん
)
する
事
(
こと
)
がある。十
枚
(
まい
)
づつも
葉書
(
はがき
)
を
往復
(
わうふく
)
すると
可
(
か
)
なり
面白
(
おもしろ
)
い
論戰
(
ろんせん
)
が
出來
(
でき
)
る。まじめな
論戰
(
ろんせん
)
をやる
事
(
こと
)
もあれば、
惡口
(
あくこう
)
の
吐
(
つ
)
きあひや
皮肉
(
ひにく
)
の
言
(
い
)
ひあひをする
事
(
こと
)
もある。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
出來
(
でき
)
るといふのは
他
(
ほか
)
でもない
鸚鵡:(フランス)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
用意
(
ようい
)
は
出來
(
でき
)
たか、みな
出
(
で
)
たか
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
己
(
お
)
れは
此樣
(
こん
)
な
無學漢
(
わからづや
)
だのにお
前
(
まへ
)
は
學
(
もの
)
が
出來
(
でき
)
るからね、
向
(
むか
)
ふの
奴
(
やつ
)
が
漢語
(
かんご
)
か
何
(
なに
)
かで
冷語
(
ひやかし
)
でも
言
(
い
)
つたら、
此方
(
こつち
)
も
漢語
(
かんご
)
で
仕
(
し
)
かへしておくれ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これらの
品
(
しな
)
は
日本人
(
につぽんじん
)
が
美術
(
びじゆつ
)
の
價値
(
かち
)
を
知
(
し
)
らない
時代
(
じだい
)
に
海外
(
かいがい
)
へ
賣
(
う
)
つてしまつたものであつて、
今
(
いま
)
では
日本
(
につぽん
)
に
買
(
か
)
ひ
戻
(
もど
)
すことも
出來
(
でき
)
ないのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
雪難之碑
(
せつなんのひ
)
。——
峰
(
みね
)
の
尖
(
とが
)
つたやうな、
其處
(
そこ
)
の
大木
(
たいぼく
)
の
杉
(
すぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
を、
睫毛
(
まつげ
)
にのせて
倒
(
たふ
)
れました。
私
(
わたし
)
は
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
うも
)
れて
行
(
ゆ
)
く………
身動
(
みうご
)
きも
出來
(
でき
)
ません。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたし
)
は
心
(
こゝろ
)
に
迎
(
むか
)
へなければならなかつた……それは
力
(
ちから
)
の
弱
(
よわ
)
い
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
だからだらうか?
否
(
いや
)
! どうして
彼女
(
かのぢよ
)
の
力
(
ちから
)
を
侮
(
あなど
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
よう。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
大船
(
おほふな
)
を
發
(
はつ
)
して
了
(
しま
)
へば
最早
(
もう
)
國府津
(
こふづ
)
へ
着
(
つ
)
くのを
待
(
ま
)
つ
外
(
ほか
)
、
途中
(
とちゆう
)
何
(
なに
)
も
得
(
う
)
ることは
出來
(
でき
)
ないと
思
(
おも
)
ふと、
淺間
(
あさま
)
しい
事
(
こと
)
には
猶
(
な
)
ほ
殘念
(
ざんねん
)
で
堪
(
たま
)
らない。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
坂路
(
さかみち
)
の
多
(
おほ
)
い
父
(
とう
)
さんの
村
(
むら
)
では、
氷滑
(
こほりすべ
)
りの
出來
(
でき
)
る
塲所
(
ばしよ
)
が
行
(
ゆ
)
く
先
(
さき
)
にありました。
村
(
むら
)
の
子供
(
こども
)
はみな
鳶口
(
とびぐち
)
を
持
(
も
)
つて
凍
(
こゞ
)
つた
坂路
(
さかみち
)
を
滑
(
すべ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
ても
潜水器
(
せんすいき
)
の
發明
(
はつめい
)
は
未
(
いま
)
だ
充分
(
じゆうぶん
)
完全
(
くわんぜん
)
の
度
(
ど
)
には
進
(
すゝ
)
んで
居
(
を
)
らぬから、
此
(
この
)
手段
(
しゆだん
)
とて
絶對的
(
ぜつたいてき
)
に
應用
(
おうよう
)
する
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ぬのは
言
(
い
)
ふ
迄
(
まで
)
もない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「さあ、
飯
(
おまんま
)
出來
(
でき
)
たぞ」
勘次
(
かんじ
)
は
釜
(
かま
)
から
茶碗
(
ちやわん
)
へ
飯
(
めし
)
を
移
(
うつ
)
す。さうして
自分
(
じぶん
)
で
農具
(
のうぐ
)
を
執
(
と
)
つておつぎへ
持
(
も
)
たせてそれからさつさと
連
(
つ
)
れ
出
(
だ
)
すのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
王樣
(
わうさま
)
の
論據
(
ろんきよ
)
は
斯
(
か
)
うでした、
頭
(
あたま
)
のあるものなら
何
(
なん
)
でも
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねることが
出來
(
でき
)
る、
死刑執行者
(
しけいしつかうしや
)
の
云
(
い
)
ふところも
強
(
あなが
)
ち
間違
(
まちが
)
つては
居
(
ゐ
)
ない。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
短歌
(
たんか
)
などもそれで、
日本
(
につぽん
)
の
初
(
はじ
)
めの
歌
(
うた
)
から、
非常
(
ひじよう
)
な
整頓
(
せいとん
)
が
行
(
おこな
)
はれ/\して、かういふ
簡單
(
かんたん
)
で、
思
(
おも
)
ひの
深
(
ふか
)
い
詩
(
し
)
の
形
(
かたち
)
が、
出來
(
でき
)
て
來
(
き
)
たのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
行火
(
あんか
)
の
代
(
かは
)
りにまでも
用
(
もち
)
ひられるようになり、
今日
(
こんにち
)
では
人間
(
にんげん
)
の
生活上
(
せいかつじよう
)
電氣
(
でんき
)
は
寸時
(
すんじ
)
も
缺
(
か
)
くことの
出來
(
でき
)
ない
必要
(
ひつよう
)
なものとなりました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
かような
場合
(
ばあひ
)
を
省
(
かへり
)
みると、
屋外
(
おくがい
)
へ
避難
(
ひなん
)
して
可
(
か
)
なる
場合
(
ばあひ
)
は、
僅
(
わづか
)
に
二三秒
(
にさんびよう
)
で
軒下
(
のきした
)
を
離
(
はな
)
れることが
出來
(
でき
)
るような
位置
(
いち
)
にあるときに
限
(
かぎ
)
るようである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
丁 さう
彼方此方
(
あッちこッち
)
に
居
(
を
)
ることは
出來
(
でき
)
んわ。(一同に對ひ)ささ、
働
(
はたら
)
いた
働
(
はたら
)
いた。
暫時
(
ちっとのま
)
ぢゃ、
働
(
はたら
)
いた/\。さうして
長生
(
ながいき
)
すりゃ
持丸長者
(
もちまるちゃうじゃ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
御米
(
およね
)
、
御前
(
おまい
)
子供
(
こども
)
が
出來
(
でき
)
たんぢやないか」と
笑
(
わら
)
ひながら
云
(
い
)
つた。
御米
(
およね
)
は
返事
(
へんじ
)
もせずに
俯向
(
うつむ
)
いてしきりに
夫
(
をつと
)
の
脊廣
(
せびろ
)
の
埃
(
ほこり
)
を
拂
(
はら
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
かゝる
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みてから、
非常
(
ひじやう
)
に
此所
(
こゝ
)
は
有名
(
いうめい
)
に
成
(
な
)
つたが、
今
(
いま
)
は
兒島惟謙翁
(
こじまゐけんおう
)
の
邸内
(
ていない
)
に
編入
(
へんにふ
)
せられて、
迚
(
とて
)
も
普通
(
ふつう
)
では
發掘
(
はつくつ
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ずに
居
(
ゐ
)
た。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
來
部首:⼈
8画
“出來”で始まる語句
出來事
出來上
出來心
出來得
出來兼
出來合
出來難
出來助
出來居
出來島