“竈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かまど72.1%
へっつい9.5%
かま4.7%
へつゝひ2.5%
へッつい2.2%
へつつひ1.4%
がま1.1%
くど0.8%
へツつひ0.8%
べっつい0.8%
そう0.6%
カマド0.6%
へつい0.3%
へつつい0.3%
へつひ0.3%
へつゝい0.3%
べつゝひ0.3%
べッつい0.3%
べツつひ0.3%
ぺツつい0.3%
クド0.3%
サウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎晩のようにの前に藁把を敷いて自分を暖まらしてくれた、お松が居ないので、自分は始めてお松はどうしたのだろうかと思った。
守の家 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
侍はにこにこしながら米を洗ってにかけ、それに火を焚きつけた。それでも女は起きて来なかった。侍は絶えずにこにこしていた。
花の咲く比 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
構えたままで、後へ退がり、の前まで、ツツ——と行く。そこで初めて刀を下げ、パチンと鞘に納めたが、以前の場所へ端座した。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いつでも庭に立つて庭のにかゝつてゐる釜の處へ往來してお給仕をするのが女中のお常の役目である。お常の差支へる時は令孃が代る。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
明方になると、トロ/\と寝ました。……アヽ失策ったと眼をいて見ると、お瀧はの下を焚付けて居ますが松五郎は居りません。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しごきの縮緬裂いて凛々敷あやどり、ぞろりとしたる面倒と、クルリ端折つてお花の水仕事、兼吉の母は彼方向いての下せゝりつゝあり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
炭焼きの勘太郎は妻も子も無い独身者で、毎日毎日奥山で炭焼の前に立って煙の立つのを眺めては、淋しいなあと思っておりました。
虫の生命 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
私が炬燵の中で——母と私とが一緒に寝る広い寝床の中で——目をさますと、母は既に起き出でての前で飯を炊いていた。
私の母 (新字新仮名) / 堺利彦(著)
……に、らくがきののやうな、さなかけめがあつた。それがにあつた。が、陽炎るやうに、すつといてかはつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この人たちはに酒家妓楼出入するのみではなく、常に無頼の徒と会して袁耽の技を闘わした。良三の如きは頭を一つにしてどてらを街上闊歩したことがあるそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
王孫賈問いて曰く、其のに媚びんよりは、寧ろに媚びよとは、何の謂ぞやと。子曰く、然らず。罪を天に獲ば、祷る所無きなりと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
盆がまと言ふのは、成女戒を受ける前の女児が物忌み生活をした遺風で、まゝごとの起源でもあるのですが、こゝでは、大小二つのを作つて、小さい方を家の外へ出して置くのださうです。
に火は燃えている。菓子箱の上に銭が散らばっている。線香は呑気に燻っている。どうせ出るにはきまっている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「この竹葉の青むがごと、この竹葉のゆるがごと、青み萎えよ。またこの鹽のるがごと、盈ちよ。またこの石の沈むがごと、沈み臥せ」とかくひて、の上に置かしめき。
三藏は臺所に退いてなつかしい中庭のを眺めながら鶴子さんやお常の事を聞く。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
しき是へ御上りあれとゆゑ長八は御構下さるなと其所へ四邊を見るにの方は破れたる二屏風を立回し此方にはれ懸りし一ツ鑄懸か眞黒にぶりたる一ツを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
□□□□私の云う事をいてくだされば、衣も棄て珠数を切り、生えかゝった月代を幸いに一つとやらに前をこぼって、お前の供をして美作国まで送って上げ、を討つような話も聞いたが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あゝ私が覺えて七つの年の冬でござんした、寒中親子三人ながら古裕衣で、父は寒いも知らぬか柱に寄つて細工物に工夫をこらすに、母は欠けた一つれ鍋かけて私に去る物を買ひに行けといふ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ああ私が覚えて七つの年の冬でござんした、寒中親子三人ながら古裕衣で、父は寒いも知らぬか柱に寄つて細工物に工夫をこらすに、母は欠けた一つかけて私にさる物を買ひに行けといふ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今日の特種は、をこしらへたことである、なか/\よく出来た、自分ながら感心する(樹明兄も感心してくれた)、これで炭代がういてくる、それだけ酒代が。
其中日記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
軍井ダ達セズ、将ハズ。軍幕未ダゼズ、将ムヲ曰ハズ、軍未ダガズ、将飢ヱヲ曰ハズ、冬、ヲ暖ニセズ、夏、ラズ、雨ニヲ張ラズ。是ヲ、将ノ礼トイフ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)