“黒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろ88.1%
ぐろ2.7%
こく2.0%
ブラック1.7%
くれ1.5%
くろず1.0%
くら0.7%
あお0.5%
く0.2%
ノアール0.2%
くろき0.2%
くろっ0.2%
こっ0.2%
ノワアル0.2%
ノワール0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青(あお)い、美(うつく)しい空(そら)の下(した)に、黒(くろ)い煙(けむり)の上(あ)がる、煙突(えんとつ)の幾本(いくほん)か立(た)った工場(こうじょう)がありました。その工場(こうじょう)の中(なか)では、飴(あめ)チョコを製造(せいぞう)していました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
どす黒(ぐろ)いはだをして、その目はまっ黒で、なんだかかなしそうに見えました。女の子は、ゲルダのこしのまわりに手をかけて
……『古今註(こきんちゅう)』に、『鶴は千歳(せんざい)にして蒼(そう)となり、二千歳にして黒(こく)、即(すなわ)ち玄鶴(げんかく)なり。白鶴(はっかく)もまた同じ。死期を知れば、深山幽谷(しんざんゆうこく)にかくれて自(みずか)ら死す』
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「黒(ブラック)」バートンというねじけた性悪の男が、酒場で新参者に喧嘩を売つていた。そこへソーントンがお人好しらしく仲裁にはいつた。
男「はっ……あー恟(びっく)りした、はあーえら魂消(たまげ)やした、あゝ怖(おっ)かねえ……何かぽく/\黒(くれ)え物が居ると思ったが、こけえらは能(よ)く貉(むじな)の出る処だから」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
直ぐ眼下は第七師團である。黒(くろず)むだ大きな木造の建物、細長い建物、一尺の馬が走つたり、二寸の兵が歩いたり、赤い旗が立つたり、喇叭(らつぱ)が鳴つたりして居る。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
最早日影も薄暗く蔭つた時刻のやうに思はれる。どことなく、夕方の蔭が見る/\仄黒(くら)く襲うて來るやうな心持がする。冷吉はいつまでかうして待てばいゝのだらうと考へた。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「いや今日は違うんですよ、剣術もやったし、弓は五寸の的を二十八間まで延ばしたし、馬は木曽産の黒(あお)で、まだ乗った者がないという悍馬(かんば)をこなしましたがね、それはそれとして話はべつなんです」
雨あがる (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
黒(く)ウロい雲(く)ウモが低(ひ)イクく
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
無智と卑しさを底の底までさらけだしたギスばった調子で、「三十五(トラント・サン)……黒(ノアール)……奇数(アンペア)……後目(パツス)……」
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
熊の黒(くろき)は雪の白がごとく天然(てんねん)の常なれども、天公(てんこう)機(き)を転(てん)じて白熊(はくいう)を出せり。
庄三郎は織色(おりいろ)の羽織を著(き)まして、二子(ふたこ)の茶の黒(くろっ)ぽい縞(しま)の布子(ぬのこ)に縞の前掛に、帯は八王子博多を締めて、商人然としている。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そいつは、ちょっと見たところでは、金(きん)と銀(ぎん)とで織(お)ってあるみたいだが、ほんとうはイオウとチャン(コールタールなどを精製(せいせい)したときのこる黒(こっ)かっ色(しょく)のかす)
「お! みなで十七羽いる! さ、十七へ百五十法。十七の隣数(ヴォアザン)、1617、1718、1417、1720……というふうに、これへ二百法ずつ。残りは全部黒(ノワアル)と奇数へ!」
この公式はナ、たとえばルウレットの赤(ルージュ)・黒(ノワール)の遊びで、赤だけがつづけて百回出るようなことは、一世紀にたった一回しかないということを証明しているのだ。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)