“黒”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くろ87.9%
ぐろ3.2%
くれ1.6%
こく1.6%
ブラック1.6%
くろず1.3%
くら1.0%
あお0.3%
0.3%
くろっ0.3%
(他:3)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“黒”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)25.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
くろあたまが丁度はちかげになつて、花からにほひが、い具合にはなかよつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すると母親ははおやは、おおきな、おおきな、おさらくろいスープをって、はこんでました。
塔の正面のたんを塗つた三ヶ所の汚れた扉は薄ぐろく時代の附いた全体の石づくりと調和して沈静の感を与へた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
きりやうは決して良い方ではなく、淺ぐろい顏と、大きい眼が印象的で、赤い唇の曲線が、妙に情熱を感じさせます。
縞縮緬しまちりめんの小袖にわしイ見たことのくれえ革の羽織を着ていたから、何という物だと聞いたら
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だつちんだらだつていまぺんつてろ、目玉めだまくれうちやさうはえがねえぞつちんだから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼は船着の石段に腰かけながら独り物思いに耽っていたが、折しも上流の方から一つの細長い、こくずんだ帆が薄光りに光る川面を下って来るのに気がついた。
其雙眼は迫り來るこく暗々あんあんの夜に閉ぢぬ。 310
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
「ところで、モーガン、」とのっぽのジョンはすこぶるいかめしく言った。「お前はあのブラック——黒犬ブラック・ドッグを前に一度も見たことがねえな、え、そうだろ?」
「よしんば奴がホーク大将にしろ勘定は払わせてやる。」とシルヴァーが呶鳴どなった。それから私の手を放して、——「奴がだれだと言いなすったかね?」と尋ねた。「ブラック、何だったかね?」
くろずむだ大きな木造の建物、細長い建物、一尺の馬が走つたり、二寸の兵が歩いたり、赤い旗が立つたり、喇叭らつぱが鳴つたりして居る。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
くちびるの色がくろずんでいたり、顔色が変わっていたりする以外に、どこかちがっているところがある。
葬儀記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし、そうしたくらい影とは別に、黒吉の技倆は、ぐんぐん上達して行った。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
どことなく、夕方の蔭が見る/\仄くらく襲うて來るやうな心持がする。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「おや。あおだよ、黒来い来い!」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ウロいウモがイクく
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ウろいウろいまっ黒い
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
庄三郎は織色おりいろの羽織をまして、二子ふたこの茶のくろっぽいしま布子ぬのこに縞の前掛に、帯は八王子博多を締めて、商人然としている。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
無智と卑しさを底の底までさらけだしたギスばった調子で、「三十五トラント・サン……ノアール……奇数アンペア……後目パツス……」などと一週間も前に出たモンテ・カルロのルウレットの出目を読みあげていたが
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夫のほうは眼玉を釣りあげてギョロギョロしていたが、首だけこちらへねじむけて「ごらんなさい。ルージュが十回もつづけて出ている。こんなことってあるもんじゃない。こんどはノアールに崩れるにきまっています」と説明すると「黒へ五百フラン!」と叫び、賭けたしるしにノートへ N-500 と書きつけた。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「お! みなで十七羽いる! さ、十七へ百五十法。十七の隣数ヴォアザン、1617、1718、1417、1720……というふうに、これへ二百法ずつ。残りは全部ノワアルと奇数へ!」
この公式はナ、たとえばルウレットのルージュノワールの遊びで、赤だけがつづけて百回出るようなことは、一世紀にたった一回しかないということを証明しているのだ。なにかしらの法則に支配されていて、けっして出鱈目なものでないことがわかるだろう。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)