“幾本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくほん93.1%
いくもと6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あおい、うつくしいそらしたに、くろけむりがる、煙突えんとつ幾本いくほんった工場こうじょうがありました。その工場こうじょうなかでは、あめチョコを製造せいぞうしていました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
せきの水は濁って大へんに増し、幾本いくほんものたでやつゆくさは、すっかり水の中になりました。飛びむのは一寸ちょっとこわいくらいです。
蛙のゴム靴 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おなじく桂川のほとり、虎渓橋こけいきょうの袂。川辺には柳幾本いくもとたちて、すすきあしとみだれ生いたり。橋を隔てて修禅寺の山門みゆ。同じ日の宵。
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
寺畔の茶屋から見ると、向う山の緑青ろくしょういた様な杉の幾本いくもとうつって楓の紅が目ざましく美しい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)