“幾許”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくばく52.5%
いくら33.7%
いくつ3.0%
なにがし2.0%
いかばかり1.0%
ここだ1.0%
いかばか1.0%
いくそ1.0%
いくそばく1.0%
いくらか1.0%
ここだく1.0%
ここら1.0%
こゝだく1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな塩梅に実地に修行して行くと六、七年の後には、世間の経験に習熟した禅坊主さんの幾許かが毎年社会に出て行くことになる。
僧堂教育論 (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
取出し夫見よ酒も肴も幾許でも出せ喰倒しをするやうな卑劣の武士と思ふか盲目めと云ながら百兩餘りもあらんと思はるゝ胴卷
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見たが、何うもいゝ器量だこと、年は幾許、なに十九だとえ、オヤそう、焼け出されてそれで、それはマアお気の毒な、旦那これは何処の娘です
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
食事が済むと、彼は幾許かの勘定を払って戸外へ出た。そして安い旅館をさがす為に、場末の町へボツ/\と歩をむけた。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
母子の為には幾許なりけん。彼は貫一に就いて半点の疑ひをもれず、唯くまでもき宮に心をして行けり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
幾許」という副詞も注意すべきもので、集中、「神柄幾許尊き」(巻二・二二〇)「妹がに雪かも降ると見るまでに幾許もまがふ梅の花かも」(巻五・八四四)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
附添さへあるの身にして、きものにはるる手代風情と、しかもその邸内に相見て、万一不慮の事などあらば、我等夫婦は幾許り恥辱を受くるならん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
答ふるにおよびて我曰ひけるは、あはれ幾許の樂しき思ひ、いかになる願ひによりてかれらこの憂ひの路にみちびかれけん 一一二—一一四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
今は昔、紀ノ国日高郡に道成寺と名づくる山寺ありしと伝うれど、およそ幾許の年日をつるのころなるや知らず、情景はそのほとり不知の周域にもとむ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
彼は幾許の金をやってコルトンを外国へ追遣り、エリスを救う所存であった。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
「朝顔は朝露おひて咲くといへど夕影にこそ咲きまさりけれ」(巻十・二一〇四)、「夕影に来鳴くひぐらし幾許も日毎に聞けど飽かぬ声かも」(同・二一五七)などの例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
板倉と撫川の、中を行く芳野の川の、川岸に幾許所開は、し梅にかあるらん、十一月の月の始を、早も咲有流
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
散りこすなと言ひつゝ、幾許るものを、きやほとゝぎす、心悲しきに、追へど追へど尚ほし鳴きて、に地に散らせれば、をなみぢて手折りて、見ませ吾姉子
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)