“術”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すべ60.2%
29.9%
じゅつ3.6%
じゆつ3.3%
わざ1.4%
てだて0.5%
0.5%
ばけ0.2%
づち0.2%
やつ0.2%
タクト0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青年わかものはこれに答うるすべも知らぬさまに、ただじろじろと後室の顔をみまもったが、口よりはまず身を開いて逡巡しりごみして、
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いよいよ紙鳶をあげるだんになると、持主の惣兵衛ちやんは、まるでもう役に立たなかつた。疲れてゐる上に、紙鳶をあげるすべを知らないのである。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
「男に呼出されて、土手へフラ/\と出かけたところを、お浪のやられたで首を絞められ、目を廻して居るうちに、鋏で毛を切られてしまひました」
浮氣うはきをする隱場處かくればしよにして、別業べつげふへ、さま/″\のをんな引込ひつこむのをとしたが、當春たうしゆん
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人間にんげんをはとにしたり、からすにしたり、また、はとをさらにしたり、りんごにしたりする不思議ふしぎじゅつっていました。
初夏の空で笑う女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただすと、源三はじゅつなさそうに、かつは憐愍あわれみ宥恕ゆるしとをうようなかおをしてかすか点頭うなずいた。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すべ一七日いちしちにちじゆつるとしようし、でて昌黎しやうれいたいして、はじめてぢたるいろあり。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何故といつて、富豪は懐中ふところに手を突込んで相手をなだめるじゆつを知つてゐるが、貧乏人はかつとなるより外には仕方がないのだから。
われさとりわざをもて汝をこゝにみちびけり、今より汝は好む所を導者となすべし、汝けはしき路を出で狹き路をはなる 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
いうがごとく、縁日かせぎ門附かどづけも利かない気で、へべれけの愛吉が意にさからい、あたいを払わなければわざは見せぬ、おあしがなくっていて
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
但し此ほかに横山をたすけんてだてあるべきや。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
医師が見舞うたびに、あえて口にはいわねど、その症候の次第に著しくなり来るを認めつつ、てだてを尽くして防ぎ止めんとせしかいもなく、目には見えねど浪子の病はひびに募りて、三月の初旬はじめには、疑うべくもあらぬ肺結核の初期に入りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ヒダを作るのにを持つた女などが、何でもないことで、とりわけ重宝がられた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
裳の襞を作るのにを持つた女などが、何でもないことで、とりわけ重寶がられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
同学鞍作得志くらつくりのとくし、虎をて友として、そのばけを学び取れり。あるいは枯山からやまをして変えて青山にす。あるいは黄なるつちをして変えて白き水にす。
同学鞍作得志くらつくりのとくし、虎をて友として、そのばけを学び取れり。あるいは枯山からやまをして変えて青山にす。あるいは黄なるつちをして変えて白き水にす。種々くさぐさあやしき術、つくして究むべからず。
大臣おとどふみもえとらず、手わななきてやがて笑ひて、今日はづちなし、右の大臣にまかせ申すとだにいひやり給はざりければ々々」
余録(一九二四年より) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
阿漕あこぎやつです。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女房なぞは今ではすっかりタクトを心得込んで家賃を負けさせようとの魂胆こんたん物凄く、年中菊の話ばかり持ち出して「大家の小父おじさん」なぞと甘ったれていたが、この小父貴おじきが昔市長なんぞを務めたのが運の尽きとなって、今や半狂乱の私に遮二無二見当を付けられてまさに風前の灯火ともしびとなっているのであった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)