“終”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つい25.0%
しま22.4%
つひ10.6%
9.7%
おお4.1%
しまい4.1%
をは3.6%
おわ3.3%
おわり2.7%
しまひ2.6%
(他:96)11.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“終”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション50.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸48.4%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語41.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この時千思万考せんしばんこう佳句を探るに、天の川の趣はついに右三句に言ひ尽されて寸分の余地だもなき心地ここちす。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
敵の出で来るを恐れては勿々なかなか軍はなるまじ、その上に延々のびのびとせば、横山つい攻落せめおとさるべし。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
と一つうなずくと、もうそれで診察はおしまいだった。もちろん尾田自身でも自ら癩に相違ないとは思っていたのであるが、
いのちの初夜 (新字新仮名) / 北条民雄(著)
浅田は要件が済んでしまっても中々尻を上げようとせず、又新しい敷島に火を点けて、四辺あたりをジロ/\睨み廻していた。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
ところが転石の山よりくだるや其のいきほひ必ず加はる道理で、つひに良兼将門は両立す可からざる運命に到着した。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
つひちひさな脾弱ひよわ金切聲かなきりごゑで(それが甚公じんこうだとあいちやんはおもひました)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それよりまた何年なんねんちましたか、わたくし統一とういつ修行しゅぎょうえて
それがうたわると、にぎやかなわらごえこってたのしそうにみんながはなしをしています。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ああ哀れ気の毒千万なる男よ! 母の為めいもとの為めにくないと思った下宿の件も遂には止めおおせなかったも当然。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私は自分の心を沙漠さばくの砂の中に眼だけを埋めて、猟人から己れの姿を隠しおおせたと信ずる駝鳥だちょうのようにも思う。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
私も「どうして斯様な女が、そう好いのだろう?」と少し自分でも不思議になって、しまいには浅間しく思うことさえもあった。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
しまいには皆さんが泣くような声を御出しなさると、尖った鼻の御客様は頭をかかえて、御座敷から逃出しましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うた當人たうにん非常ひじやう得色とくしよくで、やがて彈奏だんそうをはると小鼻こばなうごめかし
これらの古墳こふんやまたあちこちからしゆうをはごろ品物しなもの古錢こせんによつて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
といいながら、それを開けて、蒲鉾の撮食つまみぐいだの、鯛の骨しゃぶりを初めて、やがて、すっかり、食いおわったので、
狸問答 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
草からはしずくがきらきらち、すべてのくきも花も、今年のおわりの陽の光をっています。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そういわれれば誰でも面会のおわりへ来たことに気がつくものである。臼井青年は、いい足りなさそうな顔付で、その部屋を出て行った。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二世勝三郎はおわりに臨んで子らに遺言ゆいごんし、勝久を小母おばと呼んで、後事こうじを相談するがいといったそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しまひには家養の習慣も忘れ、荒々しい野獣の本性ほんしやうに帰つて、行衛ゆくへが知れなくなつてしまつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
可哀相かあいさうあいちやんは、しまひにはため草臥くたびれて、すわんでしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
源叔父が紀州をその家に引取りたりということ知れわたり、伝えききし人初めはまこととせず次に呆れはては笑わぬものなかりき。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
わが世のはての日数の経ちゆく如く、この痩せ細つたる手指をそうて、わが指金ゆびがねすべり落ちる。
法王の祈祷 (新字旧仮名) / マルセル・シュウォッブ(著)
ロレ さうした過激くわげき歡樂くわんらくは、とかく過激くわげきをはりぐる。
さうして各人かくじん正當せいたうをはりであるとするなれば、なんため人々ひと/″\邪魔じやまをするのか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あいちやんが紅鶴べにづるとらへてかへつたときには、すでたゝかひがへて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼その言葉をへしとき、あたりに一の聲ありていふ。おそらくは汝それよりさきに坐せざるをえざるなるべし。 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
マーキュ おほちがひぢゃ、なにをしようぞい。ことはとうにんだわ。もうなにもするい。
これよりグロモフのいえには、不幸ふこう引続ひきつづいててセルゲイの葬式そうしきんだ一週間しゅうかん
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
昔日の激しい勞働を寄る年波と共に今は止してゐても、父の身神には安息の日はひに見舞はないのである。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
いには円陣までもが身動きもならぬほどに立込み、大半の者は足踏のままに浮れほう
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
其他のあらゆる中途半端ちうとはんぱの方法は、いつはりはじまつて、いつはりおはるよりほかに道はない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これ烈敷はげしくなると、高い塔の上から、遥かのした見下みおろすのと同じになるのだと意識しながら、漸く剃りおはつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「この藪医者。貴様のお蔭で俺は死損しにそこのうたぞ。地獄か極楽へ行くつもりで、香奠を皆飲んでしもうた人間が、この世に生き返ったらドウすればええのじゃ」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
別段悩める容態ようすもなく平日ふだんのごとく振舞えば、お浪はあきれかつ案ずるに、のっそり少しも頓着とんじゃくせず朝食あさめししもうて立ち上り
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かの偉大なる釈迦は、「天上天下唯我独尊」を主張しをふせたばかりで、あれ程の者になつたのではないか。
親孝行 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
世のをふるまで、吾はしも己が心のあだがたき。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「もう一度私もあんな涙を零してみたい——」とお杉も笑って、乾いた口唇をうるおすようにした。「アアアア、こんなお婆さんに成っちゃおしまいだ……年を拾うばかしで……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「どうかすると、橋本の家は私でおしまいに成るかも知れないぞ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
復興はおはりまでつもきたらざるべし。
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
ゆるされぬとかにて断食して死んださうに御座んす、十六の年から思ふ事があつて、生れも賤しい身であつたれど一念に修業して六十にあまるまで仕出来しでかしたる事なく、おはりは人の物笑ひに今では名を知る人もなしとて父が常住なげいたを子供の頃より聞知つておりました
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
自分じぶん職務しよくむおほせるには、なんでも其鐵拳そのてつけんもつて、相手あいてかほだらうが
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
こゝおいかくおほすべきにあらざるをつて、ひざいて、前夫ぜんぷ飛脚ひきやくつて曳出ひきだすとともに、をつと足許あしもとひざまづいて、哀求あいきうす。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いていから又ぴょこ/\飛出しては稼いで来る、しめえには金が疲れてう働らけねえから何うか置いておくんなさい、う何処へもきません、貴方あんたの傍は離れませんと云うから、そんなら置いて遣るべいという
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それでだね、お前、しめえの方へもってきてよ、それ、お前がおはこの歌を書いてあらあ、花は散れども春は咲くよ、鳥は古巣へ帰れども、行きて帰らぬ死出の旅、今あの歌が聞えます、あの歌は、はじめに行基菩薩ぎょうきぼさつというお方がおつくりなすった歌だから
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
長の月日お父上の敵、陣十郎めを討とう討とうと、千辛万苦いたしても、今に討つことならぬとは、われわれ二人神や仏に、見放された結果かもしれませぬ……将来どのように探そうとも、陣十郎の行衛結局知れず……知れずじまいになろうもしれませぬ……わしにとっては無念至極ではござるが、澄江殿にとってはその方が
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
では今日が逢いじまいか。ひどくさばさばした別れだな。いやその方がいいかもしれない。紋切り型で行く時は、泣いたり笑ったり手を取ったり、そうでなかったらお互いに、愛想かしをいい合ったり、色々の道具立てが入るのだが、手数がかかり時間がかかりその上後に未練が残り、恨み合ったり憎んだり、詰まらないことをしなければならない。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其夜十一時過ぎ若竹がねてぞろ/\と人の出る中に十風夫婦と三藏とが居る。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
「殺された小艶こえんと、口上言ひの一寸法師の玉六と、道化の玉吉は舞臺にゐたさうだ。竹乘りの玉之助は、太夫元の權次郎と少し離れた裏口で立話をしてゐると、丁度騷ぎが起つたと言ふよ、——權次郎は毎日二度晝少し過ぎて、夜の興行がねる頃樣子を見に來るんだ」
こんなのを薄暗い処を通って段々見て行くと、最後に人形が引抜ひきぬきになって、人間が人形の胴の内に入って目出たく踊ってはねになるというのが多かったようです。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
僕等は其夜、鈴木主水もんどの講談を聞きましたが席がはねるや外に出ると、二三人の人が黒田下の交番の方を目がけて小走りに走るので、何事が初まつたかと、僕等も其後について走りました。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
果然くわぜん! 主人しゆじんわたくしとひみなまではせず、ポンと禿頭はげあたまたゝいて
「イイエ決して気には留めません、何卒どうか先生を御大切ごたいせつに、貴嬢あなた御大事ごだいじ……」みなまで言うあたわず、急いで門を出て了った。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「さうなつたら、みんなで手をつながつて北海道へでも出かけるより外ないさ。百姓が田地でんぢにありつけなくなつたらもう、どうにもをへないからな。」と、皺嗄声の男が答へた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
はなしませう』とつて海龜うみがめふと銅鑼聲どらごゑで、『おすわりな、二人ふたりとも、それでわたしはなをへるまで、一言ひとことでも饒舌しやべつてはならない』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
石鏃せきぞく製造せいぞうをわるにしたが悉皆しつかいやがら固着こちやくされしにはあらずして、餘分の物は種々の入れ物にたくはかれしものと見ゆ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
此二このふたつ悲劇ひげきをわつて彼是かれこれするうち大磯おほいそくと女中ぢよちゆうが三にんばかり老人夫婦としよりふうふ出迎でむかへて、その一人ひとりまどからわたしたつゝみ大事だいじさうに受取うけとつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「大變にお靜な方。いちゐなさるのかゐなさらないのか分らないくらゐよ。ちよい/\そこいらを往き來してる人は、あれはおうちから附いて來てる女中さんかい?」
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
その生徒の魂気こんきの続くかぎりをつくさしめ、あえて他の能力の発育をかえりみるにいとまなく、これがために業成り課程をおえて学校を退きたる者は、いたずらに難字を解し文字を書くのみにて、さらに物の役に立たず、教師の苦心は
文明教育論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)