“終”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つい24.5%
しま22.0%
つひ10.6%
10.3%
しまい4.4%
おお3.8%
をは3.8%
おわ3.2%
おわり2.6%
しまひ2.6%
(他:106)12.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
積怨せきえんの余情溢れてつい惨酷ざんこく比類なき仏国ふっこく革命の際の如く、あるいは露国虚無党きょむとう謀図ぼうとする如き
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
廿二日 雪雲ついに雪をかもしてちらちらと夜に入る。虚舟きょしゅうかもを風呂敷に包みて持て来る。たらいに浮かせて室内に置く。
雲の日記 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ちょうど今から七八十年の前まで、大小多くの我国の神社を、僧侶がお祭りしていたのも同じことで、この方だけにはついに改革がなかったのである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
元来がそう云う情ない依頼をあえてするくらいですから曲折どころではない、真直まっすぐに行き当ってピタリとしまいになるべき演説であります。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一方青眼先生は、一旦いったんはすっかり気絶してしまって、何も解からなくなっていましたが、やがて自然と気が付いて見ますと、どうでしょう。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
やがて潮が動き出せば浮子は沈子おもりが重ければ水にしおられて流れて沈んでしまうし、沈子が軽ければ水と共に流れてしまうであろう。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
忠茂の血と倶に忠茂の経済思想を承けた忠行が、曾て引水の策を献じ、つひ商賈しやうことなつたのは、つて来る所があると謂つて好からう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それから又二十三日の記に、「此(八)の八を草して黎明れいめいに至る。つひに脱稿せず。たうときものは寒夜かんやの炭。」とあり。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かのキリストは「われは神の子なり」といふ己惚うぬぼれを信じ終せたばかりに、つひには万人から神として仰がれるやうになつたのではないか。
親孝行 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
それにつきましても、いのちがけの芸当げいとうゆえ、無事ぶじになしわせましたさいは、どうぞご喝采かっさいねがいます。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ごはんべてからですね。そうすれば、おれも用事ようじわるから、いかれますよ。」と、秀吉ひできちは、こたえました。
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
みんなが、しずかにしていますので、ちいちゃんは、お説教せっきょうわるまで、そとっていようとおもいました。
鳥鳴く朝のちい子ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
B君は西洋でこの花のことを聞いて来て、北海道とか浅間山脈とかにあるとは知っていたが、なにしろあまり沢山あるのでしまいには採る気もなかった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこをヘツリながら登るので、ヘエヅル山の称が起り、しまいに景鶴山となったのであるというのが臆測をたくましうして到達した私の結論である。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
しまいには歯をきしるようなお調子で「お許し下さい! お許し下さい!」と叫ぶのがいかにも異常なので、ツイお傍へ飛んでまいりました。
蛇性の執念 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
実は無知な余をいつわりおおせた死は、いつの間にか余の血管にもぐり込んで、ともしい血を追い廻しつつ流れていたのだそうである。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうして生活の時間をただその方面にばかり使ったものだから、完全な人間をますます遠ざかって、実に突飛なものになりおおせてしまいました。
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と次のページへしたためたが、これでは自分の感じを云いおおせない、もう少し工夫くふうのありそうなものだと、鉛筆の先を見詰めながら考えた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東面とうめん參詣者さんけいしやまへから横穴よこあななかり、調査てうさをはつてそとると
しかれどもこゝに一ツの不思議あり、そのふしぎをおもへば、むかし時平にゆかりの人越後にながされなどして此地にをはりたるにやあらん。
しかれどもこゝに一ツの不思議あり、そのふしぎをおもへば、むかし時平にゆかりの人越後にながされなどして此地にをはりたるにやあらん。
人間にんげんのいのちは一だいだけでおわるものではない。まえとこののちと、三だいもつづいている。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ふことはおほし、おもふことはおほし、れはおわるまできみのもとへふみ便たよりをたゝざるべければ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おうはなしおわったときに、神様かみさまはやおらわたくしって、たすこしてくださいました。
おわりのぞみ、私の妻もあなたのわれ負わるゝ数々かずかずの重荷に対し、真実御同情申上げる旨、呉々くれぐれも申しました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そうして各人かくじん正当せいとうおわりであるとするなれば、なんため人々ひとびと邪魔じゃまをするのか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ある人はヨブ記のはじめおわりのみを読みて物的恩恵は必ず悔改に伴うべきものとなし、前者において足らざるは後者において足らざるによると考う。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
儉約な祖母おばあさんはそのソップかすへ味を附けて自分等にも食はせたが、しまひにはそのにほひが鼻へ着いて、誰も食ふ氣に成れなかつた。
しまひには銀さんも私も逃げてばかり居たものですから、金米糖こんぺいたうを褒美に呉れるから叩けとか、按摩賃を五厘づゝ遣るから頼むとか言ひました。
牝牛めうし小鳥ことりは、一生いつしやうけんめいにならひましたが、それでもおぼえられないのでおしまひにはいやになつてしまひました。
お母さん達 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
こたへてまづしよくをはりてテンプラの来由らいゆかたるべしといひつゝさけのてんぷらをあくまでにしよくせり。
こたへてまづしよくをはりてテンプラの来由らいゆかたるべしといひつゝさけのてんぷらをあくまでにしよくせり。
さうして各人かくじん正當せいたうをはりであるとするなれば、なんため人々ひと/″\邪魔じやまをするのか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
源叔父が紀州をその家に引取りたりということ知れわたり、伝えききし人初めはまこととせず次に呆れはては笑わぬものなかりき。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
何の御用と問はれて稍〻、躊躇ためらひしが、『今宵こよひの御宴のはてに春鶯囀を舞はれし女子をなごは、何れ中宮の御内みうちならんと見受けしが、名は何と言はるゝや』。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
わが世のはての日数の経ちゆく如く、この痩せ細つたる手指をそうて、わが指金ゆびがねすべり落ちる。
法王の祈祷 (新字旧仮名) / マルセル・シュウォッブ(著)
「向うの愛情が熱して來ただけに、却つて始末ににくいのだ」と、義雄はその日加集の宿にかけ込んで、お鳥のことを訴へるやうに語つた。
二人ふたり旅行りよかうへてかへつてたのは十一ぐわつまちにはもう深雪みゆき眞白まつしろつもつてゐた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いふ。願はくは汝さいはひの中にかく大いなる勞苦をふるをえんことを、汝の顏今ゑみひらめきを我に見せしは何故ぞや。 一一二—一一四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼はこの卑怯ひきょう因循いんじゅんな態度でいに人々から狙われるに至ったのかと私は気づいたが、不断のようにあえて代弁の役を買って出ようとはしなかった。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
『そしてね、私の事を何んでも知つてゐるのよ、お兄さんの事も美佐ちやんの事も知つてゐるの、私気味が悪いから大急ぎで歩いてるとね、ひにグツと私の袂をつかんでね、』
内気な娘とお転婆娘 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
國元くにもとからはゝさんをんで此處こゝいゑで二つき介抱かいほうをさせたのだけれど、ひにはなになにやら無我無中むがむちうになつて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これよりグロモフのいへには、不幸ふかう引續ひきつゞいててセルゲイの葬式さうしきんだ一週間しうかん
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
私が高村姓を名乗るようになったのは全く徴兵よけのためであったので、これで一切始末が附いて、私は兵隊にならずにんだのでありました。
これよりグロモフのいえには、不幸ふこう引続ひきつづいててセルゲイの葬式そうしきんだ一週間しゅうかん
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いはゞたからくら番人ばんにんにておはるべきの、らぬつままでとは彌〻いよ/\重荷おもになり
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これ烈敷はげしくなると、高い塔の上から、遥かのした見下みおろすのと同じになるのだと意識しながら、漸く剃りおはつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さしもあやふくおもひしことりとはことなしにおはりしかと重荷おもにりたるやうにもおぼゆれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「この藪医者。貴様のお蔭で俺は死損しにそこのうたぞ。地獄か極楽へ行くつもりで、香奠を皆飲んでしもうた人間が、この世に生き返ったらドウすればええのじゃ」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
別段悩める容態ようすもなく平日ふだんのごとく振舞えば、お浪はあきれかつ案ずるに、のっそり少しも頓着とんじゃくせず朝食あさめししもうて立ち上り
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ああ。喜んで御座る喜んで御座る。なあ老先生。もう絵になってしもうて御座るけんどなあ老先生。あなた方御夫婦はこの村の生命いのちの親様じゃった。四十年この村に御奉公しとる私がよう知っとる。御恩は忘れまっせんぞえ。決して決して忘れませんぞえ……なあ。せめて今一年と半年ばかり生かいておきたかったなあ。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
自分じぶん職務しよくむおほせるには、なんでも其鐵拳そのてつけんもつて、相手あいてかほだらうが
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さうしてそれ一々いち/\おほせた時間じかんのあつたこと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こゝおいかくおほすべきにあらざるをつて、ひざいて、前夫ぜんぷ飛脚ひきやくつて曳出ひきだすとともに、をつと足許あしもとひざまづいて、哀求あいきうす。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いていから又ぴょこ/\飛出しては稼いで来る、しめえには金が疲れてう働らけねえから何うか置いておくんなさい、う何処へもきません、貴方あんたの傍は離れませんと云うから、そんなら置いて遣るべいという
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おしめえだ……お終えだ……お終えだ」
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
それでだね、お前、しめえの方へもってきてよ、それ、お前がおはこの歌を書いてあらあ、花は散れども春は咲くよ、鳥は古巣へ帰れども、行きて帰らぬ死出の旅、今あの歌が聞えます、あの歌は、はじめに行基菩薩ぎょうきぼさつというお方がおつくりなすった歌だから
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かの偉大なる釈迦は、「天上天下唯我独尊」を主張しをふせたばかりで、あれ程の者になつたのではないか。
親孝行 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
世のをふるまで、吾はしも己が心のあだがたき。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
世のをふるまで、吾はしも己が心のあだがたき。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
せう五十ねんめくらにりてをわらばことなからんとれよりは一すぢ母樣はゝさま御機嫌ごきげん
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
石鏃せきぞく製造せいぞうをわるにしたが悉皆しつかいやがら固着こちやくされしにはあらずして、餘分の物は種々の入れ物にたくはかれしものと見ゆ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
此二このふたつ悲劇ひげきをわつて彼是かれこれするうち大磯おほいそくと女中ぢよちゆうが三にんばかり老人夫婦としよりふうふ出迎でむかへて、その一人ひとりまどからわたしたつゝみ大事だいじさうに受取うけとつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「もう一度私もあんな涙を零してみたい——」とお杉も笑って、乾いた口唇をうるおすようにした。「アアアア、こんなお婆さんに成っちゃおしまいだ……年を拾うばかしで……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「どうかすると、橋本の家は私でおしまいに成るかも知れないぞ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
復興はおはりまでつもきたらざるべし。
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
ゆるされぬとかにて断食して死んださうに御座んす、十六の年から思ふ事があつて、生れも賤しい身であつたれど一念に修業して六十にあまるまで仕出来しでかしたる事なく、おはりは人の物笑ひに今では名を知る人もなしとて父が常住なげいたを子供の頃より聞知つておりました
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長の月日お父上の敵、陣十郎めを討とう討とうと、千辛万苦いたしても、今に討つことならぬとは、われわれ二人神や仏に、見放された結果かもしれませぬ……将来どのように探そうとも、陣十郎の行衛結局知れず……知れずじまいになろうもしれませぬ……わしにとっては無念至極ではござるが、澄江殿にとってはその方が
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
では今日が逢いじまいか。ひどくさばさばした別れだな。いやその方がいいかもしれない。紋切り型で行く時は、泣いたり笑ったり手を取ったり、そうでなかったらお互いに、愛想かしをいい合ったり、色々の道具立てが入るのだが、手数がかかり時間がかかりその上後に未練が残り、恨み合ったり憎んだり、詰まらないことをしなければならない。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
其夜十一時過ぎ若竹がねてぞろ/\と人の出る中に十風夫婦と三藏とが居る。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
「殺された小艶こえんと、口上言ひの一寸法師の玉六と、道化の玉吉は舞臺にゐたさうだ。竹乘りの玉之助は、太夫元の權次郎と少し離れた裏口で立話をしてゐると、丁度騷ぎが起つたと言ふよ、——權次郎は毎日二度晝少し過ぎて、夜の興行がねる頃樣子を見に來るんだ」
こんなのを薄暗い処を通って段々見て行くと、最後に人形が引抜ひきぬきになって、人間が人形の胴の内に入って目出たく踊ってはねになるというのが多かったようです。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
僕等は其夜、鈴木主水もんどの講談を聞きましたが席がはねるや外に出ると、二三人の人が黒田下の交番の方を目がけて小走りに走るので、何事が初まつたかと、僕等も其後について走りました。
夜の赤坂 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
果然くわぜん! 主人しゆじんわたくしとひみなまではせず、ポンと禿頭はげあたまたゝいて
「イイエ決して気には留めません、何卒どうか先生を御大切ごたいせつに、貴嬢あなた御大事ごだいじ……」みなまで言うあたわず、急いで門を出て了った。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「さうなつたら、みんなで手をつながつて北海道へでも出かけるより外ないさ。百姓が田地でんぢにありつけなくなつたらもう、どうにもをへないからな。」と、皺嗄声の男が答へた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
はなしませう』とつて海龜うみがめふと銅鑼聲どらごゑで、『おすわりな、二人ふたりとも、それでわたしはなをへるまで、一言ひとことでも饒舌しやべつてはならない』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「大變にお靜な方。いちゐなさるのかゐなさらないのか分らないくらゐよ。ちよい/\そこいらを往き來してる人は、あれはおうちから附いて來てる女中さんかい?」
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
その生徒の魂気こんきの続くかぎりをつくさしめ、あえて他の能力の発育をかえりみるにいとまなく、これがために業成り課程をおえて学校を退きたる者は、いたずらに難字を解し文字を書くのみにて、さらに物の役に立たず、教師の苦心は
文明教育論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)