“おわり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尾張49.3%
35.2%
終焉5.6%
終末2.8%
1.4%
1.4%
終局1.4%
臨終1.4%
閉会1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾張おわり知多ちた半島などでこの遊びをネギゴトといい、それに使う木の棒をネギというのも、同じ念木ねんぎという語の地方音だったかも知れぬが
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一 角力取すもうとり老後を養ふに年寄の株あり。もし四本柱に坐する事を得ばこれおわりを全くするもの。一身の幸福これより大なるはなけん。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
もはや終焉おわりか、と思って一同子供の周囲まわりに集って見ると、復たいくらか収って、眠った。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
如何なる威権ぞ、彼は大工の子に非ずや、而かも彼は世の終末おわりに於ける全人類の裁判人を以て自から任じ給うのである、狂か神か、狂なる能わず故に神である、帝王も貴族も
此の夏のおわりから二月あまり旅に出ていた絵師の露月が、つい二三日前江戸へ帰ったので、今日しも久々の友垣を招き、旅日記を聴こうためのあるじもうけをしたのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「ハーレムの王」 おわり
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「生とは何か? 水平な波の飛び上ること、灰となった火のぱっと燃えること、空気のない墓場に生きている風! 死とは何か? 不滅な太陽の沈むこと、眠らない月のねむること、始まらない物語りの終局おわり!」
文学的自叙伝 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
妻や娘等が次々に衰弱して、健気にも病苦と闘いつつ、最後にのっぴきならぬ臨終おわりがやって来る。僕はそれを眺めていなければなるまい。
誤診 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
だけど杉江さん、念を押すまでの事はないだろうが、あれは必ず、閉会おわりまでは確かなんだろうね。もし一度だって、あの紅い箱が下で止まるようだったら、私しゃ唯あ置きゃしないからね
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)