“おわり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尾張50.8%
35.4%
終焉4.6%
終末3.1%
1.5%
1.5%
終局1.5%
閉会1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉はときどき、尾張おわり中村なかむらで村の餓鬼大将がきだいしょうだった時代のような言葉づかいを、ちょいちょいつかう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その他尾張おわりの窯以外のものでは「霞晴山」と捺印なついんあるもの、または角皿などで北陸産のものもあるがいずれも味わいは劣る。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
筆者わたしが知っている女では、これも、先代か先々代かの、尾張おわりの殿様をまるめた愛妾、お家騒動まで起しかけた、柳橋の芸者尾張屋新吉と似ている。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
私は斯ういう不思議な言い現わし方をしなければならぬのを遺憾とします。然しこの手紙をおわりまで読んで下されば、必ず私のいう意味を了解されるでしょう。
悪魔の弟子 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
二世勝三郎はおわりに臨んで子らに遺言ゆいごんし、勝久を小母おばと呼んで、後事こうじを相談するがいといったそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一、百韻の月の定座は表のおわりより二句目、裏(名残の裏を除く)の九句目なり。花は裏の終より二句目なり。百韻にては殊に月花の定座に拘泥すべからず。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
終焉おわりも遠くはあるまいとのことであった。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
如何なる威権ぞ、彼は大工の子に非ずや、而かも彼は世の終末おわりに於ける全人類の裁判人を以て自から任じ給うのである、狂か神か、狂なる能わず故に神である、帝王も貴族も、哲学者も宗教家も皆ことごとくナザレ村の大工の子に由て審判さばかるるのである
此の夏のおわりから二月あまり旅に出ていた絵師の露月が、つい二三日前江戸へ帰ったので、今日しも久々の友垣を招き、旅日記を聴こうためのあるじもうけをしたのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「ハーレムの王」 おわり
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
詩を沢山読みました——ガルスワアジイと云うひとの、「生とは何か? 水平な波の飛び上ること、灰となった火のぱっと燃えること、空気のない墓場に生きている風! 死とは何か? 不滅な太陽の沈むこと、眠らない月のねむること、始まらない物語りの終局おわり!」このような詩に
文学的自叙伝 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「ああ、やれやれこれでいいんだよ。お前さんには、えらいお世話になったものさ。だけど杉江さん、念を押すまでの事はないだろうが、あれは必ず、閉会おわりまでは確かなんだろうね。もし一度だって、あの紅い箱が下で止まるようだったら、私しゃ唯あ置きゃしないからね」
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)