“しまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
終32.1%
仕舞29.8%
姉妹9.9%
最後7.6%
終局5.3%
化粧3.1%
終末2.3%
最終1.5%
後日0.8%
竟0.8%
了0.8%
究竟0.8%
粉粧0.8%
終業0.8%
終番0.8%
結尾0.8%
罷了0.8%
語尾0.8%
遂0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、終(しまい)には、親の世話になるのも自由を拘束されるんだというので、全く其の手を離れて独立独行で勉強しようというつもりになった。
予が半生の懺悔 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
琴はこの家の七重と井口かしこ、鼓は永田松枝、仕舞(しまい)は藤井かなえ、そうして新顔の娘は大場いねといい、これは三絃(げん)をみごとに弾いた。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
わたしはその週のあいだかけっぱなしにしておいた例(れい)のハープを外(はず)して持って来る。そうして四人の兄弟姉妹(しまい)におどりをおどらせる。
……兎(と)に角(かく)斯うして博士の工場は何時ともなしに寂しくなってそして最後(しまい)には工場の中に一人の職工も居ないようになった。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何分(なにぶん)にも呼吸(いき)が詰まるような心持で、終局(しまい)には眼が眩(くら)んで来たから、兎(と)にかく一方の硝子(ガラス)窓をあけて、それから半身(はんしん)を外に出して、先(ま)ずほっと一息ついた。
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ほんとに人の気も知らないで何をして居るであろう、と云えば、それでもお化粧(しまい)に手間の取れまするが無理はないはず、と云いさしてホホと笑う慣れきった返しの太刀筋。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
新聞を見ても少し長い記事になると、もう五六行讀んだ許りで、終末(しまい)まで讀み通すのがもどかしくなつて、大字(だいじ)の標題(みだし)だけを急がしく漁(あさ)つた。續き物の小説などは猶更讀む氣がしなかつた。
不穏 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
何だよお前今頃に帰つて来て、何を面白さうに独りで饒舌(しやべつ)てるんだ。もう疾(と)くに最終(しまい)汽車は通つてしまつたよ。早く這入つておしまひな。馬鹿馬鹿しい、近所合壁へも聞こえるや。
磯馴松 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
これはマア一つ話ですがそげな来歴(わけ)で、後日(しまい)にはそのナメラでも満足(たんのう)せんようになって、そのナメラの中でも一番、毒の強い赤肝を雁皮(がんぴ)のように薄く切ります。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それでもダンダンと毒に免疫(なれ)て来ると見えて、後日(しまい)には何とものうなって来ます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此の按排(あんばい)じゃ、竟(しまい)には雷にでも打たれて死ぬのだろう。自分で骨を折って音なしくしても、運が悪いのだから仕方がない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
お歌さんまで先方(むこう)の加勢をしたから乃公は腹を立てて、竟(しまい)には喧嘩になってしまった。するとお春さんが太郎さんが泣くといけないから、地球が大きいにして置きなさいと言った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
七兵衛——この船頭ばかりは、仕事の了(しまい)にも早船をここへ繋(つな)いで戻りはせぬ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お湯から買物に回ッて……そしてネ自家(じぶん)もモウ好加減に酔てる癖に、私が飲めないと云うとネ、助(す)けて遣(や)るッてガブガブそれこそ牛飲(ぎゅういん)したもんだから、究竟(しまい)にはグデングデンに酔てしまッて」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
背後(うしろ)からおえいの髷を囓(くわ)えて後(うしろ)へ引倒して、花嫁の美くしゅう濃(こっ)てりとお粉粧(しまい)をした顔を馬がモリ/\ッと噛みましたから、これは全く馬が多助の讎(あだ)を討ったようなものでございます。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
終業(しまい)が他の現場より遅いと云うただけなのだ
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)
このお年紀(とし)で、お一人で、行儀よく終番(しまい)まで御覧なすって、欠伸(あくび)一ツ遊ばさない。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兼「旨(うめ)い其の通りだ、その結尾(しまい)にある釣鉤(つりばり)のような字は何とか云ったね」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
見惚(みと)れて顱(さら)が顕(あら)われたか、罷了(しまい)と、慌てて足許(あしもと)の穴へ隠れたでしゅわ。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「女ですよ、エリザヴェータ・ウォロベイっていう。おまけに語尾(しまい)のタをトに書き変えたりなすってさ。」
一向その忠告の用いられないのを見て、遂(しまい)には、千代香見たような汚い妓(こ)はない。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)