“繋”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つな78.5%
つなが8.6%
かか3.2%
2.3%
もや1.8%
かゝ1.1%
0.9%
つなぎ0.9%
しば0.5%
ツナガ0.5%
(他:10)1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“繋”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そして科学者として立とうとしている以上、今後は文学などに未練をつな姑息こそくを自分に許すまいと決心したのだった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それも夫婦の義務の鎖につながれていてする、イブセンのう幽霊にたたられていてすると云うなら、別問題であろう。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは母の罵る口から洩れ、また、しまから説明され、自分の血が乞食につながりのあるのをしみ/″\悲しいと思いました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「全く寿命の毒ですぜ。だから武家は付き合いきれねエ。——大丈夫あっしの首はつながっているでしょうね。見て下さいよ、親分」
第一に、工場が建って、岸に添うて人家もあれば、運送船も多くかかっているが、その頃の寂しさと云ったら無いのであった。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
無数の苫舟とまぶねかかっている岸辺から、やや大川筋へ下がった所に、また一艘の小舟が、苫をかけて、泊まっていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天の宇受賣うずめの命、天の香山の天の日影ひかげ手次たすきけて、天の眞拆まさきかづらとして一七
若しわたくしが年月にくるに事実を以てしようとしたならば、わたくしの稿本は空白の多きに堪へぬであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
遠く海のほうを見ると税関の桟橋にもやわれた四そうほどの汽船の中に、葉子が乗って帰った絵島丸えじままるもまじっていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
外濠の暗い河面かわもに、伝馬船が一そう提灯ちょうちんの明りをまたたかせて、もやっていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それからその一家の経済的窮状や、死活問題のかゝっている鉱山の話などしながら、次ぎ次ぎに運ばれる料理を食べていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
民の休戚きうせき米作べいさく豊凶ほうきようかゝつてゐる国では、豊年は泰平である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
と是から船を出して矢切の渡口へ船をけ、上へあがり、おしのゝ門口へ参りました、音羽は勝手を存じて居りまするから中へ這入り、
茶に、黒に、ちりちりに降るしもに、冬は果てしなく続くなかに、細い命を朝夕あさゆうに頼み少なくなぐ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かくいひて彼を投げいれ堅き石橋をわたりてかへれり、つなぎはなれし番犬ばんいぬの盜人を追ふもかくはやからじ 四三—四五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
此時我は常にまさりて死を恐れぬ、また若しつなぎを見ることなくば怖れはすなはち死なりしなるべし 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
武はその言葉に従って、林児をしばって邑宰の所へ送った。
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
膝頭に草鞋わらじしばりつけてあった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さうして、しみ/″\と山に見入つて居る。まるで瞳が、吸ひこまれるやうに。山と自分とにツナガる深い交渉を、又くり返し思ひ初めてゐた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
うつら/\思つてゐた考へが、現実にツナガつて、あり/\と、目に沁みついてゐるやうである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其までの長雨忌ナガメイみの間を「馬にこそ、ふもだしかくれ」と歌はれたカイホダシ(すべて、ふもだし)の役目をするのが、ひもであつた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それまでの長雨忌ナガメイみの間を「馬にこそ、ふもだしかくれ」と歌われたカイホダシ(すべて、ふもだし)の役目をするのが、ひもであった。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
さうして、しみ/″\と山に見入つて居る。山と自分とにいましつてゐる深い交渉を、又くり返し考へはじめたのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
外の石垣の下には、よくかがり舟がもやって、うかすると、船頭のみ声などもするから、船世帯の船頭の女房が、乳ぶさに、泣く子をあやして居るのであろう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しかし、それにしてはに落ちぬ御作法、上役人かみやくにんともある方々が、なんで、吾らのくくり舟へ、会釈もなく踏みこみ召された」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
声を出すと打斬ってしまうぞと云うから何うも魂消たまげたねえ、それからなえ婆様、這入はえった奴は泥坊で自分が縛られつけてるから人を縛る事が上手で、すっかり縛って出られないようにして、中のの柱にくゝって置いて、うして奥の間へ這入はえると
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
孔子、晩にして易をこのみ、たんけいしょう説卦せっか文言ぶんげんついず。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
良人は依然として「子供達は家庭に対して権利を持っている」「婦人の家庭に対する分担持場が違って来たら、世の中はどうなるだろう」と云って、彼女を家庭生活にのみつなごうとします。
当麻真人タギマノマヒトの、氏の物語りである。さうして其が、中臣の神わざとカカハりのある点を、座談のやうに語り進んだ姥は、ふと口をつぐんだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼が羽左衛門の芸質を論じて、きびしかつたのも、実は此にカヽハる所が多かつたのである。
菊五郎の科学性 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)