“つな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツナ
語句割合
73.7%
14.2%
2.1%
2.1%
1.9%
1.1%
1.1%
0.8%
0.6%
0.4%
索綱0.3%
0.3%
0.1%
0.1%
0.1%
津名0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀灰色の細毛の密生した彼の手首に、六種の色彩の大理石を金でつないだ鎖が掛かっていた。その小さな大理石の一つは腕時計だった。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
つな家来けらいもんのすきまからのぞいてみますと、白髪しらがのおばあさんが、つえをついて、かさをもって、もんそとっていました。家来けらい
羅生門 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
この屍の肉で露命をつないだ(Bellum Tartaricum{Semedo; History of China}p. 270)
アラビヤの旧伝に、インドの大王人を海島に遣わし、王の牝馬をつなぎ置かしむると、海より牡馬出てこれと交わり、終ってこれを殺さんとす。
というのはたちまち背後が非常に騒々しくなり、人が二三囘往ったり来たりするのだが、それでもよく持ちこたえてざわめきの中で思いをつないでいる。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)
学識爵位を以て下民の尊敬を基督教につながんとするもの、会堂の壮大を以て信徒を増加せんとするものはみな基督の第二の誘惑に陥りしものにして
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
繁子のことにつれて、もう一人の婦人のこともつながって浮んで来た。丁度、繁子と同じ程の年配で、同じようにある学校で教えていた人だ。玉子というのがその人の名だ。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
此方こっちの三階はずーッと長くつながって、新座敷が玄関の上の正面に出来て居ますが、普請は中々上等で、永井喜八郎のうちの湯殿も綺麗で機械にて水を吹出して居ます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
藪原長者の大館おおやかたは木曽川に臨んだ巨巌きょがんの上にとりでのように立っていた。すそは石垣で畳み上げ、窓はあかがねの網を張り、おおかみより猛々たけだけしい犬の群は門々の柱につないであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また河童が馬をくるしむる由諸方で言う。支那でも蛟が馬を害した譚が多く、『埤雅ひが』にその俗称馬絆とあるは、馬をつなぎ留めて行かしめぬてふ義であろう。
ほばしら索綱つなの黒い影の上に遥か高く、南国の星座が美しく燃えていた。ふと、古代希臘ギリシャの或る神秘家の言った「天体のたえなる諧音」のことが頭に浮かんだ。賢いその古代人はこう説いたのである。
老嫗はちょっと背後うしろの方を振返って指をさした。そこには一疋の馬をつないだ車が置いてあった。それは黒い装飾のない車であったが、普通ありふれたものではなかった。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
勘次かんじまた蕎麥そばつたことがあつた。かれ黄蜀葵ねりつなぎにしてつた。かれまたおつぎへ注意ちういをしてくはでさせなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
こめむぎ味噌みそがそれでどうにか工夫くふう出來できた。かれうしていのちつな方法はうはふやつつた。二三にちぎて與吉よきち火傷やけど水疱すゐはうやぶれてんだ皮膚ひふしたすこ糜爛びらんけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その子衡父の屍をもとめて得ざりければ、はくちょうの足をつないで石崖頂に置き、白日昇天したと言い触らし、愚俗これを信じて子孫を天師とあがめた(『五雑俎』八)。
張衡が何のために鵠の足を崖頂につないだものか。
のちは汝等二人決して分れをることをすべからず、たとへば一条ひとすじの糸にては象をつなぐこと難けれど多くの糸を集めてなわとなさば大象をも係ぐを得べきがごとく
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
淡路津名つな郡由良町大字由良浦字成山
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あの驚くべき伝奇的なつながりを明らかにしておきたいと思う。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
練絹ねりぎぬ五色ごしきいとつなとす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そしてその紙帳というのは、祝詞のりと文の反古ほごつないだものに渋を塗ったのですが、偶然にも高代という二字が、頭と足先に当る両方の上隅に、同じよう跨っているのです。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
かれ稽首のみ御幣物ゐやじりを獻る。白き犬に布をけて、鈴を著けて、おのがやから、名は腰佩こしはきといふ人に、犬のつなを取らしめて獻上りき。かれその火著くることを止めたまひき。
ける光線くわうせんつながれて
メランコリア (旧字旧仮名) / 三富朽葉(著)
アイスキュロスは、舞台上で同時に用い得る声の数が限られている事に依て、そこで止むなく、コオカサスにつなぐプロメトイスの沈黙を発明し得たのであります。
鬱屈禍 (新字新仮名) / 太宰治(著)