“継”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
67.0%
まま13.1%
つぎ7.9%
つな6.3%
まゝ2.1%
つが1.6%
あと0.5%
つづ0.5%
つゞ0.5%
0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵が青龍刀せいりゅうとうを僕の頭上にふりあげたとしても、僕はそのやいばが落ちて来るまでの僅かな時間にまでも希望をぐことであろう。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
代助は一寸ちよつといきいだ。さうして、一寸ちよつと窮屈きうくつさうに控えてゐる千代の方を見て、御世辞をつかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そしてにわかに彼は一つの創作をひねりだしてそれを以て返事にそうとしたとき、支配人の酒田が割込んで来て、その鞄を欲しがった。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「文次郎ですよ。先妻の子で、お嘉代にはまましい仲だが、ちょっと好い男で——もっとも近ごろは隣の九郎助という者の娘お菊と仲が良いそうで」
藤屋万兵衛の後妻で、年が二十以上も違うお乃枝のえというのは、御新造と言われても不思議のない若さで、一人っ子の万吉にもまましい仲だったのです。
地獄の口のいた中から、水と炎の渦巻を浴びて、黒煙くろけむり空脛からすねに踏んで火の粉を泳いで、背には清葉のまましい母を、胸には捨てた
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しらみしぼりの半手拭はんてぬぐい月代さかやきに掛けて、つぎの当った千種ちぐさ股引ももひき穿き、背中へ鉄砲ざるをかついだ男が、
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはみんな着古した木綿物だった、すっかり洗いぬいて色のさめたものや、たんねんにつぎをあてたものばかりだった。
日本婦道記:松の花 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
直ぐ長火鉢の向うの細工場さいくばに立ちもせず、そでつぎのあたった、黒のごろの半襟はんえりの破れた、千草色ちぐさいろ半纏はんてんの片手をふところに、膝を立てて
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
アラビヤの旧伝に、インドの大王人を海島に遣わし、王の牝馬をつなぎ置かしむると、海より牡馬出てこれと交わり、終ってこれを殺さんとす。
いつそ俺と云ふものが無かつたら、女房も赤児あかんぼも世間の情の陰でかへつて露の命をつなぐことも出来ようツてんで、近所合壁へ立派に依頼状たのみじやうのこして
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
弱いお倉、病身の宗蔵は、わずかに三吉を力にして、生命いのちつないで来たようなものだった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
昨日は今度く歌舞伎座の茶屋の二階で、「まゝしきなか」の本読みがあつたのだが、そこで彼の振られた役と云ふのは、たゞ「虎」の一役だつた。
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
「別にやつてもゐないが、ざつとこんなもんだ。無資本の工場といふ格さ。現代のまゝとは如何なるものか、まあ、参考に見てくれ。君は、今日は、午前だけかい?」
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
六歳むつといふにはまゝしき親を頭に戴く悲みを為せ、雲の蒸す夏、雪の散る冬、暑さも寒さも問ひ尋ねず、山に花ある春の曙、月に興ある秋の夜も、世にある人の姫たちの笑み楽しむには似もつかず
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「何しろ作はおれの血筋のものだから、同じつがせるなら、あれに後を取らせた方が道だ」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
得意の快弁流るる如く、彼は息をもつがせず説来とききたりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お前様の血統ちすじだから是非此のつがせるより仕方は無いが、嫁が悪いといけないよ、それが本当の子で無いから私が心細いよ、お前さんには身内だから竹はいが嫁の根性が悪いと竹さんまで嫁にまかれて仕舞って
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そうしているうちに周の細君がお産をした後でにわかに死んでしまったので、周はそのあとへ王姓の女をめとった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
篠田は語りつづく「人間のもつとも耻づかしいのは、虚言うそを吐くことです、喧嘩けんくわすることです、まけることです」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
二人は、空車引いてけて行く肉屋の丁稚でつちの後に随いて、軈て屠牛場の前迄行くと、門の外に持主、づ見るより、く来て呉れたを言ひつゞける。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
斯ういふ楽しい問は、とは言へ、長くつゞかなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
記・紀・万葉のみに拠るならば、日のみ子のぎは、歴史から生れた尊崇の絶対表現だと言はれよう。