“継”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
64.7%
まま13.0%
つぎ8.7%
つな7.2%
まゝ1.9%
つが1.4%
つづ1.0%
つゞ0.5%
あと0.5%
つい0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供こどもたちは、かってな理屈りくつをつけて、さおにさおをして、どうかしてたかえだまでとどくようにしたいと苦心くしんしていました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
どうせ同じようなものだとしても、世間には、わざわざまま娘の婿にまでなってあの家の余沢をこうむりたがったように見えるからね。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
日蔭の冷い細流せせらぎを、軒に流して、ちょうどこの辻の向角むこうかどに、二軒並んで、赤毛氈あかもうせんに、よごれ蒲団ぶとんつぎはぎしたような射的店しゃてきみせがある。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
穴勝というような俗語を使って「くれなゐならぬ」というような雅語をつなぎ合わせたところにこの句の手際はあるのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
昨日は今度く歌舞伎座の茶屋の二階で、「まゝしきなか」の本読みがあつたのだが、そこで彼の振られた役と云ふのは、たゞ「虎」の一役だつた。人の名ではない。
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
お前さんにはおいだが竹次郎たけじろううちへ入れる積りですが、当人が厭だと云うかも知れませんが、お前様の血統ちすじだから是非此のつがせるより仕方は無いが、嫁が悪いといけないよ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
篠田は語りつづく「人間のもつとも耻づかしいのは、虚言うそを吐くことです、喧嘩けんくわすることです、まけることです」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
二人は、空車引いてけて行く肉屋の丁稚でつちの後に随いて、軈て屠牛場の前迄行くと、門の外に持主、づ見るより、く来て呉れたを言ひつゞける。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そうしているうちに周の細君がお産をした後でにわかに死んでしまったので、周はそのあとへ王姓の女をめとった。成はすこしささわりがあって来なかったので、王氏にはまだ逢っていなかった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
丹羽、内藤、岡ノ三士及ビ僧円桓えんかんモマタついデ至ル。談ヲほしいままニシテさかずきバス。時ニ泥江豊原生トはかリ余ノタメニ舟ヲ堀川ニス。毅堂曰ク藩禁アリ舟ヲ同ジクスルヲ得ズ。君カツ留レト。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
記・紀・万葉のみに拠るならば、日のみ子のぎは、歴史から生れた尊崇の絶対表現だと言はれよう。