トップ
>
継
>
つな
ふりがな文庫
“
継
(
つな
)” の例文
旧字:
繼
穴勝というような俗語を使って「くれなゐならぬ」というような雅語を
継
(
つな
)
ぎ合わせたところにこの句の手際はあるのである。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
アラビヤの旧伝に、インドの大王人を海島に遣わし、王の牝馬を
継
(
つな
)
ぎ置かしむると、海より牡馬出てこれと交わり、終ってこれを殺さんとす。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
あの杓子がいくつ
継
(
つな
)
がったら、おしまいになるのか分らない。今夜のうちにも
廂
(
ひさし
)
を突き破って、屋根瓦の上まで出そうだ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
、ここへ
継
(
つな
)
ぐとわかるのだろう。……だがそれにしてもこの城郭、恐ろしいほどに宏大だが、こんな宏大な城郭が、いったいどこにあるのだろう?
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
我々月々の生命を
継
(
つな
)
ぐ米穀野菜の類は、百姓の
粒々辛苦
(
りゅうりゅうしんく
)
の産出物であるは言わでもの事であるが、これが夫婦共稼ぎの
賜
(
たまもの
)
であることを思わねばならぬ。
夫婦共稼ぎと女子の学問
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
▼ もっと見る
そこで
最初
(
ノッケ
)
から手を附けた四十尺ばかりの美事な
米松
(
べいまつ
)
の
棟木
(
むなぎ
)
をコツンコツンと
削
(
こな
)
して行く
中
(
うち
)
に四十尺ブッ通しの
継
(
つな
)
がった
削屑
(
アラ
)
をブッ放しちゃったんで
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
夫人と信一郎とを結び付けてゐる細い/\蜘蛛の糸のやうな、
継
(
つな
)
ぎであつた。尤も、どんなに細くとも、蜘蛛の糸には、それ相応の粘着力はあるものだが。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
なに指ぐらい
打切
(
ぶちき
)
られたって、
高
(
たけ
)
え給金を取って命い
継
(
つな
)
ごう、なに指い切ったってはア命には障らねえからって、得心して奉公に来て、つい粗相で皿を
打毀
(
ぶちこわ
)
すと
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この三人は、実が長く家を留守にした間、互に
艱難
(
かんなん
)
を
嘗
(
な
)
め尽したという心の
結合
(
むすびつき
)
が有る。弱いお倉、病身の宗蔵は、
僅
(
わず
)
かに三吉を力にして、
生命
(
いのち
)
を
継
(
つな
)
いで来たようなものだった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
継
(
つな
)
ぐような無法なことは、武家方のすることじゃねえ。腕が出来ても、腹の出来ない人間というものは、どこかで尻尾を出すんだね。それに気の付かなかった、俺の間抜けさはどうだ
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
其処
(
そこ
)
で野郎も考へたと見える、
寧
(
いつ
)
そ俺と云ふものが無かつたら、女房も
赤児
(
あかんぼ
)
も世間の情の陰で
却
(
かへつ
)
て露の命を
継
(
つな
)
ぐことも出来ようツてんで、近所合壁へ立派に
依頼状
(
たのみじやう
)
を
遺
(
のこ
)
して、神田川で土左衛門よ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
と友三郎さんが話の途切れを
継
(
つな
)
いだ時
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
夫人と信一郎とを結び付けている細い/\
蜘蛛
(
くも
)
の糸のような、
継
(
つな
)
ぎであった。
尤
(
もっと
)
も、どんなに細くとも、蜘蛛の糸には、それ相応の粘着力はあるものだが。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
……それから上手に頭葢骨を
継
(
つな
)
いで、そっと生皮をかぶせるのじゃ。……何んでもない、何んでもない
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あゝ/\我は
斯
(
か
)
かる無人の島に漂うて辛うじて命を
継
(
つな
)
ぎ
居
(
お
)
るに、
仇
(
あだ
)
は
日々夜々
(
ひゞよゝ
)
に歓楽を極めて
居
(
お
)
ることであろう、
實
(
げ
)
に浮世とは申しながら、天はさま/″\に人を
操
(
あやつ
)
るものかな、蟠龍軒よ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五※も実って、
貴方様
(
あんたさま
)
も私も命い
継
(
つな
)
いで、物を喰って生きていられるだア、其の
大事
(
でえじ
)
なこれ人間が、粗相で皿ア毀したからって、指を切って
不具
(
かたわ
)
にするという御先祖様の
御遺言
(
ごゆいごん
)
を守るだから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
継
常用漢字
中学
部首:⽷
13画
“継”を含む語句
継母
後継
継子
後継者
継娘
継足
継児
継続
矢継早
継目
継嗣
継布
継合
中継
継立
継橋
跡継
継紹
引継
継上下
...