“寧”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
むし78.3%
むしろ7.3%
いっ5.3%
いつ3.6%
いつそ1.1%
いっそ0.9%
ねい0.7%
0.7%
やす0.5%
0.2%
(他:8)1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“寧”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸29.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.2%
文学 > 日本文学 > 日本文学9.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかし彼の前に展けた若い生命とは、そう明るく楽しいばかりのものではなくて、むし惨憺さんたんたる光景に満たされた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「アノーなんですッて、そんなに親しくする位ならむしろ貴君と……(すこしもじもじして言かねて)結婚してしまえッて……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
こうした美しさは、鍛錬された芸によって光る美しさではなく、素の美しさで、役者としてはむしろ、恥じてよい美しさである。
役者の一生 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
そこまで信仰においつめられたと言うよりもむしろ、自らたまのよるべをつきとめて、そこに立ち到ったのだと言う外はない。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「いやお前のように、そんなにっちゃアいけませぬ、いっそ手軽く『心中話たった今宮』と仕たらようござりましょう」
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
膝にもたれ掛って心配して、何う致そう、いっその事二人共に死んで仕舞おうかと云って居る処へ、夫が来たので左右へ離れて
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いつ晝寢ひるねせんか、市街まちでも散歩さんぽせんかと、思案しあんとり/″\まどつてながめると
そこでいつそ別れようといふ事で、日をめて弁護士のとこに落合つて、その手続をする事に談話はなしを運んだ。
ぼくまたまへのやうなではいつそ氣樂きらくだとかいふかんがへでいてわたことかとおもつたに
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いつそおもつてくまいか、今日けふまでのつみ今日けふまでのつみいまからわたしさへあらためれば
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「そうですねえ。いっそのこと病気にでもなって、死んででもくれればホットするのですが、あれ一人は一度も病気もしませんし……」
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それともいっその事、有名な女優か何かの声にでもしたら、ホームの雑音にまぎれず、旅客も耳を澄まして聴くだろう。
第十五子しょくを封じてりょう王とし、広寧府こうねいふに居き、第十六子せんけい王として寧夏ねいかに居き、第十七子けんねい王に封じ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
師の名は疎石そせき夢窓むそうと号して、ねいさん会下えかに参じ、仏国禅師ぶっこくぜんじの法脈をつぎ、今や、五山第一のとなえもあるとか。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しゅさびしさ……新婚しんこんよろこぶというよりか、しろつらい運命うんめいに、仕方しかたなしに服従ふくじゅうしているとったような
然しこの間違つた、滑稽な、ぬえのやうな、故意こいになした奇妙の形式は、しろ言現いひあらはされた叙事よりも、内容の思想をなほ能く窺ひ知らしめるのである。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すなはおそれ、載ち惶れて以てみづかやすみするとき無し。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
昔、祖禰そでいより、づから甲冑を擐し、山川を跋渉してやすんじ居るにいとまあらず、東、毛人を征する五十五国、西、衆夷を服する六十六国、渡りて海北を平ぐる九十五国、王道融泰、土をひらさかひとほくす云々。
……これはっその事、思い切って、アルマ、マチラの二人を呼び出して、同時にレミヤに引き合わせた方が早道になりはしまいか。そうして三人でトックリと相談をして、二人の中の一人を選む方法を決定させたらどんなものだろうか。
霊感! (新字新仮名) / 夢野久作(著)
故にその詩にいう、「継成ただまさ市戮しりくに甘んずべし、倉公いずくんぞた生還を望まんや」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
いずくんぞ知らんや、この文教なるものは封建制度を寸断する危険なる分子をその中に含まんとは。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
偉大なる思想は一投手、一挙足の間に発生すべきにあらず、いづくんぞ知らん、一国民の耐久的修養の力なるものをつにあらざれば、蓊欝をううつたる大樹の如き思想は到底期すべからざるを。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
「この場に成てそうとぼけなくッても宜いじゃ有りませんか。いッそ別れるものなら……綺麗きれいに……別れようじゃ……有りませんか……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
コリャいッそ叔母の意見に……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其でも滅多と欝いだり悄氣しよげたりしてゐるやうなことはなかツたが、何うかするとツク/″\と、「阿父さんが那如あゝしてゐたんぢや、幾ら稼いだツて到底とても遣切れやしないわ。いツそもう家を飛出して了はうかも思ふこともあるけれども……」と謂ツて歎息してゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
しかりといえども予の生に許すところの者、なんぞ独り文のみならんやと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
泯滅びんめつ なんうらやむに足らんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
天地渾沌てんちこんとんとして日月じつげついまだ成らざりし先高天原たかまがはらに出現ましませしにりて、天上天下万物のつかさと仰ぎ、もろもろの足らざるを補ひ、すべて欠けたるをまつたうせしめんの大御誓おほみちかひをもて国土百姓をやすらけく恵ませ給ふとなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
韋応物作郡の時亦た詩あり云ふ、ナンラン故園月、今夕在西楼と。
——ムシロ京師ニ上リ訴フル所アラント、二月上旬、東山道ヲ発ス。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)