“むし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムシ
語句割合
52.7%
12.1%
11.8%
9.0%
4.8%
3.7%
1.2%
1.0%
無視0.8%
牟子0.3%
0.3%
0.3%
昆虫0.3%
0.2%
無始0.2%
無私0.2%
0.1%
本能0.1%
爬虫0.1%
0.1%
0.1%
蛔虫0.1%
0.1%
蠧魚0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手取早く形容すれば、映画のリチャード・バーセルメスをやや日本化した様な顔つきの、利巧相ではあるが、ろあどけない青年だ。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
翌る日平次が谷中の清養寺へ行つたのは、まだ辰刻少し過ぎ、お類が朝の膳を片附けて、寺男の彌十は庭の草をり始めた時分でした。
までりにいていたが、えがちにったのは、雨戸からりに、おのずとえてしまったに相違ない。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
てついている氷の道を踏んで、もう元日ではあるが、まだ真っ暗な天地の中へ、毛をられた寒鳥のように、悄々と出て行った。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歩きながら道傍の豆の葉を、さっとりとっても、やはり、この道のここのところで、この葉を毟りとったことがある、と思う。
女生徒 (新字新仮名) / 太宰治(著)
『それはつてる、大方ぐらゐのものだらう』とつて家鴨は『しかし、くのは大僧正うしたとふのだ?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
雪頽といふ事初編にもくはしくたるごとく、山にりたる雪二丈にもあまるが、春の陽気より自然る事大磐石しおとすが如し。
いつの間にやら殆ど全部ばまれて、それに黄褐色のきたならしい斑点がどっさり出来てしまっていることに、その朝、私は始めて気がついたのだった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
それは、ふたりのだちの消息がわからないということよりも、でいちばんしいのは、であると、がいったというなら、自分は、まったく無視されたためです。
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは昨日ぎ、あの夫婦出會ひました。そのいた拍子に、牟子垂絹つたものですから、ちらりとえたのです。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
病余孤独の身は家を修むる力なく蔵書は唯の喰うにまかすより外はなかったからである。
写況雑記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼は急にそわ/\して左の手で頭の毛をるようにきながら
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その癖おそろしく素敏っこい昆虫めが、とても我慢が出来ないほどチクチクと彼のすものだから、手を一杯にひろげて彼は螫された箇所をポリポリ掻きむしりながら、思わず
ちょうど、で、地肌をり取ったように夜の色が露出していた。
森の暗き夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
無始の昔から無限の末の世まで、続いて絶えない母と子との問題であるが故に、ことにその感を深くするものである。読者をただ眼前の人のみに求めた私たちの態度にも懺悔すべきものが至って多い。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
天下の羣小いで、いたずらにタイモンのりを招くよりは、を九き、を百えて、りその起臥する方が遥かに得策である。余は公平と云い無私と云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
妙源 ——血でひたひたになった本堂の隅へ、悪魚の泳ぐように這いつくばって、とかげのような舌のりながら、「執念が何だ、邪婬の外道が何の法力に叶うかい」
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
一人の屠手は赤い方の鼻面を確乎へて、声をして制したり叱つたりした。畜生ながらに本能が知らせると見え、逃げよう/\と焦り出したのである。黒い佐渡牛は繋がれたまゝ柱を一廻りした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
地を這ふ爬虫の一生、塵埃めて生きてゐるのにもふれば譬へられる。からだは立つて歩いても、心は多く地を這つて居る。
各〻又我が火焚き塲の傍にり座して且つじ且つひ、けば即ち横臥して漁獵の夢抔をびしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「——おがたかっているかもしれないから、べつな所へ置いて、お肌着もお下帯も、熱い湯にひたして洗わせますように」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
に乗じて横臥すれば、時々笹蝨して眼をますあり、痛痒頗るし、之れを臥床となすを以て、之に寄生せるひ来れるなり、夜中吉田署長に病み、脉搏迅速にして発熱甚し
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
「じたい、長崎殿の陣中へ出向いて、わしに兵法の講義をしろとは、まるではなしが、あべこべじゃなかろうか。そちらは実戦の専門家じゃろ。こちらは書物の蠧魚に過ぎん」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
種彦はわが秘蔵の宝をもよしが喰うならば喰うがままにと打捨てて置く事にした。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして、年ばえもそう大しては違わない、一つか二つほど上であろう。色が白くて、笑靨が深かった、笑うと、すこしっている糸切歯が唇からこぼれて見える。
篝火の女 (新字新仮名) / 吉川英治(著)