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『篝火の女』
ふりがな文庫
『
篝火の女
(
かがりびのおんな
)
』
箱根山脈の駒や足高や乙女には、まだ雪の襞が白く走っていた。そこから研ぎ颪されて来る風は春とも思えない針の冷たさを含んでいる。然し、伊豆の海の暖潮を抱いている山陰や、侍小路の土塀のうえには、柑橘の実が真っ黄いろに熟れていて、やはりここは赤城や …
著者
吉川英治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「キング」大日本雄辯會講談社、1935(昭和10)年8月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約56分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間34分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
言
(
こ
)
能
(
かの
)
為
(
なし
)
賢
(
ざか
)
嫋
(
な
)
果
(
はてし
)
眩
(
めま
)
方
(
ち
)
良人
(
ひと
)
縁
(
ゆかり
)
愁
(
いた
)
進
(
すすむ
)
拱
(
ぐ
)
頭
(
がしら
)
紅
(
か
)
板囲
(
かこい
)
旅舎
(
たびのいえ
)
括
(
から
)
被
(
かつ
)
抛
(
ほ
)
将
(
しょう
)
戦
(
たたかい
)
焦
(
や
)
為
(
す
)
銘
(
なづ
)
下
(
もと
)
裡
(
うら
)
庇
(
かぼ
)
更
(
か
)
顧
(
かえ
)
確乎
(
しっか
)
徴発
(
めしあ
)
泥濘
(
ぬかる
)
和
(
わ
)
布
(
ぬの
)
裳
(
すそ
)
巧
(
たく
)
襲
(
よ
)
犠牲
(
にえ
)
行商
(
あきない
)
鳴
(
なり
)
折
(
おり
)
小銃
(
こづつ
)
語
(
ごと
)
侍
(
かしず
)
紅
(
くれない
)
宥
(
いたわ
)
蟋蟀
(
きりぎりす
)
茅
(
あば
)
弾
(
はず
)
制
(
と
)
関
(
かか
)
縛
(
くく
)
跟
(
よろ
)
後
(
うしろ
)
摺
(
ずり
)
迂遠
(
うと
)
暁
(
あけ
)
暫
(
しば
)
褪
(
さ
)
言伝
(
ことづ
)
証
(
しるし
)
小競
(
こぜり
)
店舗
(
みせ
)
誉
(
ほま
)
宿
(
しゅく
)
朱
(
あか
)
杜鵑
(
とけん
)
姫
(
ひい
)
某
(
それがし
)
赤縁
(
えにし
)
赫々
(
かっかく
)
蝕
(
く
)
当
(
あ
)
時機
(
とき
)
跨
(
またが
)
検
(
あらた
)
篝火
(
かがり
)
時刻
(
とき
)
縅
(
おど
)
明日
(
あした
)
後詰
(
うしろまき
)
軍功
(
てがら
)
軍梱
(
こり
)
欣
(
うれ
)
交
(
かわ
)
挫
(
ひし
)
戞
(
か
)
側
(
わき
)
俺
(
わし
)
颪
(
おろ
)
戦
(
いくさ
)
燦々
(
きらきら
)
佇立
(
たたず
)
仲間
(
ちゅうげん
)
馬蹄
(
ひづめ
)
驀
(
ま
)
京都
(
みやこ
)
下妻
(
しもずま
)
上洛
(
のぼ
)