“朱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あけ39.1%
あか22.1%
しゅ21.5%
しゆ14.7%
アケ1.3%
シュ0.6%
あかき0.3%
プヱルミヨン0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と思うまに、伊織の前へ、あけにまみれた死骸が、一つまた一つ——と続けさまに蹴落されて来て、彼の顔へ、しぶきを浴びせかけた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正吉の手頸を掴んだお美津の手がわなわなとおののいていた。然しその眸子は、急に大胆に輝き、あかくしめった唇は物言いたげに痙攣ひきつった。
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
日光の隠顕いんけんするごとに、そらの色はあるいは黒く、あるいはあおく、濃緑こみどりに、浅葱あさぎに、しゅのごとく、雪のごとく、激しく異状を示したり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やゝひくく、やまこしながれめぐらして、萌黄もえぎまじりのしゆそでを、おもかげごと宿やどしたのは、つい、まのあたりちかみね向山むかひやまひとぶ。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
山裾の勾配に建てられた堂・塔・伽藍は、更に奧深く、アケに、青に、金色に、光りの棚雲を、幾重にもつみ重ねて見えた。朝目のすがしさは、其ばかりではなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
フタツマナコシュトイテ。鏡ノオモテソソゲルガゴトク。上下ウエシタ歯クイチゴウテ。口脇クチワキ耳ノ根マデ広クケ。マユウルシニテ百入塗モモシオヌリタルゴトクニシテ。額ヲ隠シ。振分髪フリワケガミノ中ヨリ。五寸計ゴスンバカリナルコウシノ角。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しつに、玉鳳ぎよくほうすゞふくみ、金龍きんりうかうけり。まどくるもの列錢れつせん青瑣せいさなり。しろきからなしあかきすもゝえだたわゝにしてのきり、妓妾ぎせふ白碧はくへきはなかざつて樓上ろうじやうす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
土はプヱルミヨンを盛り上げて居る。
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)