“朱雀野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すざくの33.3%
しゅじゃくの33.3%
スザカノ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空は星が高く、葛野郡かどのごおりへ銀河が流れる。一二軒、長夜ちょうやの宴を張った揚屋のも見えるが、そのほかは静かな朱雀野すざくのの夜の色。
山城の朱雀野しゅじゃくのに来て、律師は権現堂に休んで、厨子王に別れた。「守本尊を大切にして往け。父母の消息はきっと知れる」と言い聞かせて、律師はくびすめぐらした。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此時の色街は、六条の廓で、六条のはづれから、朱雀野スザカノを通つて行く。その広い光景を、背景として、考へること。
地唄 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)