朱雀野しゅじゃくの)” の例文
山城の朱雀野しゅじゃくのに来て、律師は権現堂に休んで、厨子王に別れた。「守本尊を大切にして往け。父母の消息はきっと知れる」と言い聞かせて、律師はくびすめぐらした。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)