“朱雀門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すざくもん60.0%
すじゃくもん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いつものとおり、男が二十三人。それにわたしと娘だけさ。阿濃あこぎは、あのからだだから、朱雀門すざくもんに待っていて、もらう事にしようよ。」
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それで、盗品のひつのなるべく軽いものを一つ背負って、強盗について行った。すると、朱雀門すざくもんそばまで行くと、そこで盗品をわけ合って、この男にも麻袋あさぶくろ一枚れた。
女強盗 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
きょうも彼は、参内の供について、朱雀門すじゃくもん輦溜くるまだまりに輦を入れ、主人の忠平が退がるのを、終日ひねもす、待っていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じっとまなこをとじて、聞き惚れているうちに、沢庵は、昔三位博雅卿さんみひろまさきょうが、朱雀門すじゃくもんの月の夜に、笛をふいて歩いていたところ、楼門の上で同じように笛を合調あわす者があったので、話しかけて笛を取りかえ
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)