“朱門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゆもん60.0%
あかもん20.0%
しゅもん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし江戸にいださば朱門しゆもん解語かいごの花をさかせ、あるひは又青楼せいろう揺泉樹えうせんじゆさかえをなし、此隣国りんごく出羽にうまれたる小野の小町が如く美人びじんの名をもなすべきに
ハッと思ってふり向くとたんに、おかのいただきにある南面の朱門あかもんが、魔王まおうの口を開いたように、ギーイと八文字にしひらかれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわゆる“祇園精舎ぎおんしょうじゃの鐘の声”とは、この辺の峰、山ふところなどの、朱門しゅもん楼閣ろうかくや堂塔の繁昌を思わせるものだが、若いこの一僧の姿には、みじんの装飾もない、仏臭ほとけくささもない。