“生”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
17.4%
なま13.5%
11.9%
8.6%
8.6%
6.2%
しょう5.0%
うま3.5%
3.5%
せい3.3%
(他:349)18.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“生”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)45.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語24.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌17.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ひげやしている男は雲母きららのようなものを自分の廻りにき散らしながらひとりでにやにや笑っていた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
するといつどこから出てたか、おおきなひげのえたおとこと、かわいらしい小さなぼうさんが出て
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それから紫檀したん茶棚ちゃだなが一つ二つ飾ってあったが、いずれもくるいの出そうななまなものばかりであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三ツ目の眼は爛々らんらんと光って、そうして無意識に天井を見つめている形相は、やっぱりなまやさしいものではなかった。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「まだきる、生きなければいけない!」彼はそう心の中に呟くと、どうしていいか分らないような感情が一杯こみ上げて来た。
生あらば (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
てまえどもが仕事に腕を磨きあい、仕事にいを持ちえてきたのも、上に御所さまのような、ご庇護と理解のあるお方が
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうして、おまえは、そんなにまれわったように、おもしろそうにわらうようになったか?」といました。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ですがわたしは、そのひとわたしの「みのはヽ」であるといふことをたしかめるのをおそれました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
かくて童は、母上の脇をひねりて、さて母御の上をも、又その童の鬚ふるやうになりて、迎へむ少女の上をも、と歌ひぬ。
おもしろきをばなきそ古草ふるくさ新草にひくさまじりひはふるがに 〔巻十四・三四五二〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
暫時しばらく彼女は家の門口に立って、垣根のところから南瓜のり下ったようなわびしい棲居すまいのさまを眺めた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
絶命してから、まだ一時間と経っていないことは、屍体の腋下えきかにのこるま温い体温や、帆村の参考談から、証明された。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
とりわけわたくし生涯しょうがいなどは、どなたのよりも一そうつまらない一しょうだったのでございますから……。
「僕はまだなんともいっていないぜ。あっさりいうけど、むこうだってしょうのあるものだから、そうやすやすと掴ませはしまい」
西林図 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
然し彼女自身はあしたうまれてゆうべに死すともうらみは無い善良の生涯を送って居たので、生の目的は果した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その頃雜誌ざつし青鞜せいたう」はうまれ、あたらしい女といふことが大分だいぶやかましくなつてまゐりました。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
まじめな天聲もなか/\話せる樣になつた、な」と、氷峰はからかひ半分に、「賄賂わいろなどを取つて、けしからん。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
自分は正直のあまり、まじめに物をかたづけ過ぎていつのまにか自分の思想の反對なる輪廓ばかりに執着してゐるのであつた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
てんを、のろふのぢゃ? せいてんこのつが相合あひあうて出來できをば
けれど、彼がせいをうけた黒天黒地の無明むみょうの世界にも、トロトロとして巨大な一輪の光焔こうえんだけはえていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『崇妻道歌』一聯いちれんがあると、彼の面目躍如たりでこの一文もいきるのだが、殘念ながら函底に見當みあたらない。
こんな二人 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
私の肉体は、(それは不思議にも私の恋人のそれと、そっくりいきうつしなのだが)何とまあすばらしい美しさであったろう。
火星の運河 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
富士洞窟から武田博士が、やって来た。博士もひどい苦労をしているのか、髭をぼうぼうとはやし、頬がげっそりとこけている。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
すると、私の横に立っていた肥っちょのチョビ髭をはやしたW駅の助役が、傍らの駅手に、医務室の顕微鏡を持って来いと命じた。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
四ヶしよ隆起りうきせる山頂さんてうもつて、古墳こふんではいかといふ疑問ぎもんしやう
折角せつかく樂しい昨日きのふは夢、せつない今日けふうつつかと、つい煩惱ぼんなうしやうじるが
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
小児こどもの時にうみの母には死別しにわかれて、今日こんにちまでおや一人子一人の生涯を送って来たのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そうでなくてさえして年を取った親心には、可愛いうみの娘に長い間、苦労をさした男は、訳もなく唯、仇敵かたきよりも憎い。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
然してれませる御子の名は、日子八井ひこやゐの命、次に神八井耳かむやゐみみの命、次に神沼河耳かむななかはみみの命一三三柱。
父の帝の眠ります西の京、其処そこれまし十六までそだち玉ひし西の京、君に忘られぬ西の京。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そのほのかな温かみが――私自身のいのちの温かみのようなものが――子供の私にもなぜとも知れずにたのしかった。
幼年時代 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
涙は流れ、笑はこぼれ、いのちの同じりつつて、底知れぬ淵穴ふちあな共々とも/″\落込んで了ふのである。
落葉 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
もし丹後、南部等のうまれのものがまぎっているなら、厳重に取りただして国境の外にえというのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小野氏ではこの年富穀ふこくが六十四歳で致仕し、子道悦が家督相続をした。道悦は天保七年うまれで、三十五歳になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
はかほとりはえるにまかせたくさ刈拂かりはらはれてるから清潔せいけつつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
長谷川時雨しぐれは、生粋きっすいの江戸ッ子ということが出来なければ、はえ抜きの東京女だとは言えるであろう。
子供のやうにやんちやで、うぶで、一本気で、手障てざはりは冷たく静かなやうだが、底には高い潜熱とつよい執着をもつてゐた。
堅気の田舎の家庭から巣立ちして来たばかりのお今のうぶな目には、お増の不思議な生活が、煩わしくもみじめらしくも見えるのであった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この世にし、楽しくあらば、来んには、虫にも、鳥にもれはなりなむ。
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
眼をひらかむとしてまたおもふわがの日光のさびしさよ
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
ときどき、そりがとびあがるのは、いけがきや、おほりの上を、とびこすのでしょうか、カイはまったくふるえあがってしまいました。
一寸面倒な点があって時間をとりましたが、でもとうとう幽霊をいけどって了いました
幽霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
山側さんそくしようずる彼方此方かなたこなた中心ちゆうしんとして鎔岩ようがんなが
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
おほくの屋根やねいて二百二十人にひやくにじゆうにん死人しにんしようじたことによつても
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
祐信すけのぶ長春ちょうしゅんを呼びいかして美しさ充分に写させ、そして日本一大々尽だいだいじんの嫁にして
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「何をしようと、わしの勝手だ。夫が妻を、いかそうが殺そうが。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
神と、其祭りの為の「ニヘ」として飼はれてゐる動物と、氏人と、此三つの対立の中、生け贄になる動物を、軽く見てはならない。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あゝあの歌が、胸にカヘつて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
爾に伊邪那岐黒御鬘クロミカツラを取りて、投げ棄て給いしかば、乃ちエビカヅラりき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
見涯みはてもつかぬ広い線は、あれはみんな魂のるやうな、葉の厚ぼつたい、あんな樹々だ。
摂津の大物だいもつうら片葉かたはあししかきないといふ伝説は古い蘆刈の物語に載つてゐる。
そのせゐかして氏は朋輩ほうばい知人の家に子供が四人もきるといふと、その顔を見るたびに、
この妻は寂しけれども浅茅あさぢの露けき朝は裾かかげけり
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
また、吉野の白檮かし横臼よくすを作りて、その横臼に大御酒おほみきみて、その大御酒を獻る時に、口鼓くちつづみを撃ちわざをなして、歌ひて曰ひしく、
青草エてる果物畑は、
其の日長左衛門殿どんが山へ箱根竹はこねだけりに行って、日暮ひくれに下りて来ると、山の下で孩児の啼声なきごえがするから、魂消て行って見ると、沢の岸の、かやだの竹のえている中に孩児が火の付いたように啼いてるから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
胸突き八丁の登り口に近く、青い苔のした断崖からは、金性水きんせいすいと呼ぶ清泉が滾々こんこん瀑布たきのごとく谷間に流れ落ちている。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
ゴロリと地上へ転がったのを見ると、苔のした岩であった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
只今の神道家では、にへといへば、ナマなものをも含めて言ふが、にへといふ以上は、調理したものを言ふのである。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
午後、Nさん来庵、お土産の生海苔はめづらしくておいしかつた、沢山あるので、佃煮にしたり干したりしてをく、むろんナマでも食べたが。
其中日記:09 (九) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
PR