オフ)” の例文
其をオフし立てゝ、其神の生ひ立つまゝに発現する霊威を、世に光被させようとする。唯其だけが、古代の宗教家の持つてゐた情熱の全部であつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯、神をオフし育てる家々の習俗が、人なるみこをハグヽみ申す形を、とる様になつて来たからのことである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かうしてオフし立てたみこが、聖格を顕現して、ひつぎのみこにけ備り、ひのみこに至られることを望む様になるのは、自然の勢ひだが、必しもさうした希望を以て、お育てしてゐるのではなかつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)