“生長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいちょう28.6%
せいちやう14.3%
おいたち14.3%
おいた8.6%
そだち5.7%
せいちよう2.9%
しとな2.9%
ひととな2.9%
ひととなり2.9%
いきなが2.9%
おいたた2.9%
おおきく2.9%
おひの2.9%
おほき2.9%
しとなり2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて最初さいしょ地上ちじょううまでた一人ひとり幼児おさなご——無論むろんそれはちからよわく、智慧ちえもとぼしく、そのままで無事ぶじ生長せいちょうはずはございませぬ。
いまかれ當世たうせいかくれもき、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさから、くも懇篤こんとくなる薫陶くんとうけて生長せいちやうしたことは、世界せかい第一だいいち學校がくかう卒業そつげふしたよりも、わたくしためにはうれしいです。
男は長い間、この少年をば自分の血を分けた子供と信じていたものだから、親身に可愛がって、その生長おいたちを見守って来たのであった。
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
美しい容貌、上品な姿、大分やつれてはいたけれど、尚高朗たる面影があって、上流の家庭に生長おいたったところの、若殿であったことが想像された。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それは、う云う訳なので御座いますよ。貴女はまだ、その道理がお解けになる年齢としごろでは御座いませんが、そう云う疑念うたがいが貴方の生長そだち
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
日本につぽんもつともおほきく生長せいちようするはくすの第一だいいちで、ぎはすぎ、たいわんさわら、いてふ、しひ、まつといふじゆんになります。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
学校の寄宿舎を指して通い慣れた道を帰って行く彼の心は、やがて一緒に生長しとなって行った年の若い人達の中を帰って行く心であった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もと二二出雲いづもの国松江のさと生長ひととなりて、赤穴宗右衛門あかな(そうゑもん)といふ者なるが、わづかに二三兵書へいしよむねあきらめしによりて、二四富田とみたの城主二五塩冶掃部介えんやかもんのすけ、吾を師として物まなび給ひしに
生長ひととなりやさしく、常に都風みやびたる事をのみ好みて、過活わたらひ心なかりけり。父是をうれひつつ思ふは、家財たからをわかちたりともやが人の物となさん。
ただその有耶無耶うやむやであるために、男のあとを追いもならず、生長いきながらえるかいもないので。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さてはと心づきたるに。なおさまざまのこと耳目に触れて疑いの種を生長おいたたしむるのみか。浜子は父の病の見とりもせで。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
これからわしはずっとここで生長おおきくなるのだ。そうしてここの家督を
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
新らしく植付けられた林檎や葡萄ぶだう実桜さくらんぼの苗はいづれも面白いやうにずん/\生長おひのびて行つた。下作したさくとして経営した玉葱たまねぎやキャベツのたぐひもそれ/″\成功した。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
それで村里からは一二里も引籠つた所に小屋懸けして、私の家で從順に生長おほきくなつてゐた兩人の娘まで引張り出して行つて、その事を手傳はしてゐた。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
あだかもはるゆきれてかえってびるちから若草わかくさのように、生長しとなりざかりの袖子そでこ一層いっそういきいきとした健康けんこう恢復かいふくした。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)