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生長
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せいちょう
ふりがな文庫
“
生長
(
せいちょう
)” の例文
さて
最初
(
さいしょ
)
地上
(
ちじょう
)
に
生
(
うま
)
れ
出
(
い
)
でた
一人
(
ひとり
)
の
幼児
(
おさなご
)
——
無論
(
むろん
)
それは
力
(
ちから
)
も
弱
(
よわ
)
く、
智慧
(
ちえ
)
もとぼしく、そのままで
無事
(
ぶじ
)
に
生長
(
せいちょう
)
し
得
(
う
)
る
筈
(
はず
)
はございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
こんなに
評判
(
ひょうばん
)
になったのも、
俺
(
おれ
)
が
幾年
(
いくねん
)
もの
間
(
あいだ
)
、こんなにさびしい
険
(
けわ
)
しいところに
我慢
(
がまん
)
をして
生長
(
せいちょう
)
したからのことだ。
俺
(
おれ
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
てくれい。
葉と幹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私は負けたのを知りながら、どうも子供は
生長
(
せいちょう
)
するまで、母親のものらしく思えた。父親はそれを監視しているだけのものか。そうも考えられた。
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
自分はもと山多き地方に
生長
(
せいちょう
)
したので、河といえばずいぶん大きな河でもその水は透明であるのを見慣れたせいか、初めは武蔵野の流れ、多摩川を
除
(
のぞ
)
いては
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
といって二十日も一月も晴天が続くと川の水が減少して鮎の
住
(
す
)
み
場
(
ば
)
が
狭
(
せま
)
くなりますのに硅藻が
余
(
あま
)
り
生長
(
せいちょう
)
し
過
(
すぎ
)
て
硬
(
こわ
)
くなりますから鮎はやっぱり餌に飢て味が悪くなります。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
あのときの赤ん坊が、
両親
(
ふたおや
)
の断末魔の血を啜って、どんな女に
生長
(
せいちょう
)
したか、よく顔を拝ませてやれ
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
貴方
(
あなた
)
は一
生涯
(
しょうがい
)
誰
(
だれ
)
にも
苛責
(
かしゃく
)
されたことは
無
(
な
)
く、
健康
(
けんこう
)
なること
牛
(
うし
)
の
如
(
ごと
)
く、
厳父
(
げんぷ
)
の
保護
(
ほご
)
の
下
(
もと
)
に
生長
(
せいちょう
)
し、それで
学問
(
がくもん
)
させられ、それからして
割
(
わり
)
のよい
役
(
やく
)
に
取付
(
とりつ
)
き、二十
年以上
(
ねんいじょう
)
の
間
(
あいだ
)
も、
暖炉
(
だんろ
)
も
焚
(
た
)
いてあり
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こうして、おじいさんのひと
通
(
とお
)
りでない
骨
(
ほね
)
おりによって、
常夏
(
とこなつ
)
は、ますますみごとに
生長
(
せいちょう
)
をいたしました。
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『これはもと
京
(
きょう
)
の
生
(
うま
)
れじゃが、』と
老人
(
ろうじん
)
は一
向
(
こう
)
済
(
す
)
ました
面持
(
おももち
)
で『ごく
幼
(
おさな
)
い
時分
(
じぶん
)
に
父母
(
ふぼ
)
に
訣
(
わか
)
れ、そしてこちらの
世界
(
せかい
)
に
来
(
き
)
てからかくまで
生長
(
せいちょう
)
したものじゃ……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あるとき、おじいさんは、どこからか、
小
(
ちい
)
さな
常夏
(
とこなつ
)
の
芽
(
め
)
をもらってきました。それを
鉢
(
はち
)
に
植
(
う
)
えて
水
(
みず
)
をやり、また、
毎日
(
まいにち
)
、
日
(
ひ
)
あたりに
出
(
だ
)
して
生長
(
せいちょう
)
するのを
楽
(
たの
)
しみに
丹精
(
たんせい
)
をいたしました。
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もちろん
最初
(
さいしょ
)
は
父母
(
ふぼ
)
の
霊
(
れい
)
、
殊
(
こと
)
に
母
(
はは
)
の
霊
(
れい
)
の
熱心
(
ねっしん
)
なお
手伝
(
てつだい
)
もありますが、だんだん
生長
(
せいちょう
)
すると
共
(
とも
)
に、ますます
守護霊
(
しゅごれい
)
の
働
(
はたら
)
きが
加
(
くわ
)
わり、
最後
(
しまい
)
には
父母
(
ふぼ
)
から
離
(
はな
)
れて
立派
(
りっぱ
)
に一
本
(
ぽん
)
立
(
だ
)
ちの
身
(
み
)
となって
了
(
しま
)
います。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おじいさんは、すいかを
八百屋
(
やおや
)
に
卸
(
おろ
)
して、
自分
(
じぶん
)
はまた
静
(
しず
)
かな
平和
(
へいわ
)
な
村
(
むら
)
に
空車
(
からぐるま
)
を
引
(
ひ
)
いて
帰
(
かえ
)
ってゆきました。これから、つぎつぎと
生長
(
せいちょう
)
する
圃
(
はたけ
)
の
野菜物
(
やさいもの
)
に
手
(
て
)
をいれてやらなければなりません。
初夏の不思議
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なぜならどんな
植物
(
しょくぶつ
)
も
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
の
中
(
なか
)
に
生長
(
せいちょう
)
したから、そして、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
に
恵
(
めぐ
)
まれ、
柔
(
やわ
)
らかな
暖
(
あたた
)
かな
土
(
つち
)
に
育
(
そだ
)
てられながら、どうして、
生長
(
せいちょう
)
しないかということは、その
理由
(
りゆう
)
がわからなかったからでした。
さまざまな生い立ち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“生長”の意味
《名詞》
生 長(せいちょう)
植物が育つこと。
生まれ育つこと。
物事が大きくなること。
(出典:Wiktionary)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
“生長”で始まる語句
生長液
生長年數
生長状態