“骨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほね59.3%
こつ30.0%
ぼね3.3%
ぽね2.9%
かばね0.8%
カバネ0.4%
あたま0.4%
あら0.4%
おね0.4%
0.4%
コツ0.4%
ハード0.4%
フレム0.4%
ホネ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近頃ちかごろ唐鍬たうぐは使つけほねおれつからつて仕事しごとしまつちや一がふぐれえけてつちやあんだつちけが、それ今日けふはやくからてたんだつちきや
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そんなのをかたぱしから研究材料にして切り散らしたあげく、大学附属の火葬場で焼いてこつにして、五円の香典を添えて遺族に引渡す。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「鯨ん鼻んぼねですたい。輪切がえらかもんな。そりゃ珍らしか。いとんなはるなら送らせまっしう。うむむ、後で連れてう。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
然しこれは自分の惡いのではない、女どもが自分の熱中する全人的性格に這入つて來ない淺薄な根性こんじよぽねが惡いのだ。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
ここにそのかばねを掛き出だす時に、弟王、御歌よみしたまひしく
其為に、臣たちの間に、勢力争ひが起るので、其汎称としては、臣であるが、カバネとしては、連であり、宿禰・朝臣でもあるのだ。
その思い出に素敵に大きな骸骨のあたまを一つ彫っていただきたいと、こう思いついただけなんですよ……何ですって、骸骨だけじゃ色が入らないからさびしいでしょうって? なるほど
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
仮令たとえば、沙魚の餌付は、でも紳士の立食会に、眼を白黒してき合ひ、豚のあらしゃぶる如く、鮒は妙齢のお嬢さんが、床の間つきのお座敷に座り、口を細めて甘気の物を召し上る如く
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
それが、ある人々ひとびとだけをあんなに幸福こうふくにさせ、ある人々ひとびとをあんなにしあわせにしようとは、おもいもよらないことであった。もうこのうえ幸福こうふくすなおねをおって、かわげることもあるまい。
消えた美しい不思議なにじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
寒垢離かんごりをしてッぱいになった馬春堂が、獅子舞ししまい遠囃子とおばやしを引っ立ててそこを逃げ出してから暫くしてのち——。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コツとなつてかへつたかサクラさく(佐世保駅凱旋日)
行乞記:03 (二) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
ほかの手で縄梯子ジャコップを掴んでじ登るのだから、ビスケイ湾の貨物船みたいに身体からだが傾いて、ジャコップが足に絡んで、それをほどいて一歩々々踏み上るのがハードだった。
それは丁度撃剣士のかぶるお面のやうな形であつた。そのフレムの上から鉄板を張つて、職工達は長柄のハンマで鋲つけにするのであつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
当時他国ニホネおり候人ニハなんぼあほふ阿呆と云人でも、お国の並〻の人の及所でハこれなく、先日大坂のおやしきニ行て御用人やら小役人ニであい候所