“引”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
57.4%
ひき13.9%
ひっ11.3%
4.7%
ひつ2.6%
ぴき2.1%
ひい1.5%
ひか1.5%
ひッ0.8%
びき0.8%
(他:23)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“引”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸50.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)24.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
私は広い机の片隅で窓から射す光線を半身に受けながら、新着の外国雑誌を、あちらこちらとり返して見ていました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御雛様おひなさまに芸者のきがないと云って攻撃するのは御雛様の恋をかいせぬものの言草いいぐさである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はしばせのゆふべにひきかへて、けのわかれにゆめをのせくるまさびしさよ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
下足札げそくふだそろへてがらんがらんのおともいそがしや夕暮ゆふぐれより羽織はおりひきかけて立出たちいづれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
気のまよいと思ったが、実はお悦が八郎をひっぱたいた瞬間にも、舞台の端をちょこちょこと古い福助がけて通った。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お帰りに重とうござえましょうが、芋茎ずいきでかく成りましたから五六ひっこ抜いてお土産にお持ちなすって
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
美奈子が、退きならぬ境遇に苦しんでいることを、夢にも知らない瑠璃子は、前のように落着いた声で静にった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
退きならぬ彼女との別離は来りぬ、事件の進行して罪否いずれにか決する時の近づきしをば、めてもの心やりにして。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
おもつたる大形おほがた裕衣ゆかたひつかけおび黒繻子くろじゆすなにやらのまがひもの
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひつかゝるやう、きざいれてあるのぢやから、さいたしかなら足駄あしだでも歩行あるかれる。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
平次はその間に、多勢のしたぴきと八五郎を動員して、妾のお若の身許と、その兄と言つてる林次の素姓を念入りに洗ひました。
相撲取草すまうとりぐさくびぴきなぞでは神聖しんせいそこなふことおびたゞしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「こいつは面白い、早くその願というものを聞きたいもんだ!」と綿貫がそのひげを力任かせにひいて叫けんだ。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
母「あゝ云う言抜いいぬけきゃアがる、気いひいて見たなどゝ猶更置く事は出来ねえから出て行け」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
女房は暗がりの路次に足をひかれ、穴へ掴込まれるやうに、頸から、肩から、ちり毛もと、ぞッと氷るばかり寒くなつた。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お島はとぼとぼと構内を出て来たが、やっぱり後髪うしろがみひかるるような未練が残っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ばちを片手でひッつかむと、恐る恐る差出さしだした手を素疾すばや引込ひっこめ、とさかをはらりと振ってく。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——透かして見ると、ぴちぴちねるのが尾のようで……とにかく、長くないのだから、安心して、ひッつかまえると、
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ゆうべ一しょに泊るはず小金こがね奉行が病気びきをしたので、寂しい夜寒よさむを一人でしのいだのである。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この奇遇のもとは、妻籠と馬籠の両青山家に共通な木瓜もっこうと、丸に三つびきの二つの定紋からであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その上小林は斟酌しんしゃくだの遠慮だのを知らない点にかけて、たいていの人にひけを取らないように、天から生みつけられた男であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女「えゝ宿屋のは古うございますから、し又お帰りの時お邪魔なら私が方へひけを立って取りますから」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「へい」と関市せきいちが、大あわてで取りだしてきた節巻ふしまきとうにくすねきのつるをかけた強弓ごうきゅう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで二度目のくじきが行われて今度は力造りきぞうという男がくじに当たった。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
長命寺ちやうめいじより四五けん此方こなたにてすゝむひくもならず、他の時なればうるさき混雑こんざつやと人をいとおこるべきに
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
先生しぇんしぇい此処こゝは天神前で、わしはおめえさんと喧嘩する事は、うなったからは私はひくに引かれぬから、お前さん方三人にかゝられた其の時は是非がえ事じゃが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのいんうちに記して曰く、つまびらかに其の進修の功をうに、日々にことなるありて、月々に同じからず
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たまたま! 赫奕かくやくたる明星みやうじやう持主もちぬしなる、(おう)の巨魁きよくわい出現しゆつげんじゆくして、天公てんこう使者ししやくちりて、あらかじいんをなすものならむか。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いやか、爺婆じじばばるから。……そうだろう。あんな奴は、今におれがたたき殺してやろう、と恐ろしく意気込んで、飛上って、高いえだの桃の実をひんもぎって一個ひとつくれたんだ。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「なるほど、そいつはいい思いつきだ。お前たちもだいぶ仕事がうまくなったようだ。じゃ、行って来い。そしてあいつ等を仲たがいさせるまでは決して帰って来るな。でないとお前たちの生皮なまかわひんむいでしまうぞ。」
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
と言ひ/\、片手を髪の毛のなかに突つ込んで、なかから兎でも追ひ出すやうに、やけきまはす。
ちょうど北の方の千島、カムサツカ、北海道の山奥あたりからき上げて来る熊の皮屋から皮を仕入れて、あと月の半ばに東京へ着いたんです……。
婦人をんな衣服きものひツかけて椽側えんがははいつてて、突然いきなりおびらうとすると、白痴ばかしさうにおさへてはなさず、げて。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それでからもう砂利じやりでもはりでもあれとつちへこすりつけて、とうあまりもひる死骸しがいひツくりかへしたうへから、五六けんむかふへんで身顫みぶるひをして突立つツたつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして知行ちぎょうは当分の内六分びけを以て給するという達しがあって、実は宿料食料のほか何の給与もなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
此の頃けえっても友達がねえで、はなししても言葉が分んねえてエ、食物くいものが違って淋しくってなんねえテ、長く屋敷奉公したから種々いろ/\な芸事がある、三味さみイおっぴいたり、それに本や錦絵があるから見にお出でなさえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ、女房ニョウボウノヘソクリヌスンデ短銃タンジュウウガゴトキトキメキ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
凡隊中ノ事 一切隊長ノ処分シヨブンニ任ス 敢テ或ハ違背イハイスル勿レ モシ暴乱ボウラン事ヲヤブリ モウ謬害リヤウガイヒクニ至テハ 隊長其死活シクハツセイスルモ亦ユル
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
……処女のすや板戸を オソぶらひ、我が立たせれば、ヒコづらひ、我が立たせれば 青山に鵺は鳴き、さ野つ鳥雉はとよむ。
鶏鳴と神楽と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)