“ヒ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:
語句割合
22.4%
6.9%
5.2%
5.2%
5.2%
5.2%
5.2%
3.4%
3.4%
退3.4%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
日光1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私事かの浮木ウキキの亀と申ハ何やらはなのさきにまいさがりて、のかげお見る事ができぬげな。
タマのたぐひにて、五色ゴシキのひかりあり。深山オクヤマイシアヒダにいでくるものにて、カミをかさねたるごとくかさなりあひて、げば、よくはがれて、うすく、カミのやうになれども、にいれてもやけず。
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
郎女は、れては織り、織つては断れ、手がだるくなつても、まだを放さうともせぬ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「さあ、ようございますか。ご一緒に足をかけましょう。イ、ウ……」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
摺り染めや、ち染めの技術も、女たちの間には、目立たぬ進歩が年々にあつたが、で染めの爲の染料が、韓の技工人テビトの影響から、途方もなく變化した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
浸しては晒し、晒しては水にでた幾日の後、筵の上で槌の音高く、こも/″\、交々コモヾヽと叩き柔らげた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其からは、此二つの女手ヲンナデの「ホン」を、一心に習ひとほした。偶然は友をくものであつた。一月も立たぬ中の事である。早く、此都に移つて居た飛鳥寺アスカデラ元興寺グワンコウジ—から卷數クワンズが屆けられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其等は、法師がいてうたふと、差別なく、皆一つものになつて了つた。
地唄 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
の内此處へ送りこまれた時、一人の姥のついて來たことは、知つて居た。だが、あまり長く音も立たなかつたので、人の居ることは忘れて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから次の歌は、神道の哲学としては、此歌ほどの深さを持つたものは、さう/\はない。だがさうした概念を述べた替りに、情熱はさつと退いて行つてしまつて居る。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
又此塩の盈ちるがごと、盈ち乾よ。又此石の沈むがごと、沈みコヤせ。かく咀いてカマドの上に置かしめき。是を以て、其兄八年の間、カワき萎み、病みコヤしき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
奈良朝においてハ行上一段活用の動詞としては「乾る」「る」の二語だけでありますが、それが活用した確かな例は、未然・連用の二つの活用形だけで
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「もゝつたふ」の歌、残された飛鳥の宮の執心シフシンびと、世々の藤原のイチヒメタタる天若みこも、顔清く、声心く天若みこのやはり、一人でおざりまする。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
若人たちは茎を折つては、巧みに糸を引き切らぬやうに、長く/\とき出す。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
弦ヲクニ二法アリ、無名指ト中指ニテ大指ヲ圧シ、指頭ヲ弦ノ直堅チヨクケンに当ツ! コレヲ中国ノ射法トフ! 正次の射法はこれであった。
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
屁をつて可笑しくもない独り者といふ川柳があるが、その独り者は読書と思索とを知らなかつたのだらうと思ふ、——とにもかくにも一室一燈一人はありがたいことである。
行乞記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
すなわち「」の類と「」の類と「」の類と、こういう風に三つに分けてあるので、「ヒ」だけは三つに分れると考えたらしいのです。これだけが、『古事記』の仮名の他と違った点であります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
日光にてらされたばかりじゃなくはげた頭が妙に熱うなる骨ばった手がひえて身ぶるいが出る事が必ず有ろうナ。
葦笛(一幕) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
の内此処ココへ送りこまれた時、一人のウバのついて来たことは、知つて居た。だが、あまり長く音も立たなかつたので、人の居ることは忘れて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ニ非ザレバ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
の口にせかれて鳴や夕蛙
寒山落木 巻一 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
はだぶき 簷端にせまる星みれば、しのゝめ近く成ぬ。此夜も
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すなわち「」の類と「」の類と「」の類と、こういう風に三つに分けてあるので、「ヒ」だけは三つに分れると考えたらしいのです。これだけが、『古事記』の仮名の他と違った点であります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
橋のの雪をまとひて灯りけり
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
特別に気はかれなかつた郎女だけれど、よく其人々が、「今朝ケサ朝目アサメがよかつたから」「何と言ふ情ない朝目でせう」などゝ、そは/\と興奮したり、むやみに塞ぎこんだりして居るのを
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すなわち「」の類と「」の類と「」の類と、こういう風に三つに分けてあるので、「ヒ」だけは三つに分れると考えたらしいのです。これだけが、『古事記』の仮名の他と違った点であります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
祇園其他の作り物の模倣が割り込んで来る余地の出来た訣で、現に大正の大典にかれた麻布末広神社の山車は、錦の日月幢を二丈余りの三段の空柱ウツバシラの前面を蔽ふ程に垂れて
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ニ非ザレバ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
かの産靈ムスビなどのなるを靈々ヒヒと重ねたるものなり、開化天皇の大御名大毘々オホヒヾノ命と申す是なり、此を書紀には太日々フトヒヾノ尊とありて
卑弥呼考 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)