“檜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひのき91.7%
7.1%
0.6%
0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「仮面と装束を中心生命とする綜合芸術」と註釈しても、何だか外国語を直訳したようで、日本のひのき舞台で行われる、実物のお能の感じがない。
能とは何か (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かゝへもあらうといふ一ぽんひのきの、背後うしろうねつて切出きりだしたやうな大巌おほいはが二ツ三ツ四ツとならんで
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
兵部卿の宮の若君の五十日になる日を数えていて、その式用の祝いのもちの用意を熱心にして、竹のかごひのきの籠などまでも自身で考案した。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
根附の材料は種々あるので、日本は良材が多いのですから、ひのきなどよく使われましたが、その質が余り硬くないので、磨滅するおそれがあります。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
その他、ひのきとか杉とか椎とか樫とか、一々雪の載せ方が違うし、また落葉樹も樹によって枝ぶりが違い、従って雪の花の咲かせ方も趣を異にしている。
京の四季 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
何やらかやら皆大きくなり、おまけに隣地のの木までが林のように茂って来て、目隠しにはよいが日陰が多くなった。
雪之丞の官女が、花道の七三にかかって、おうぎをかざしたとき、東桟敷の紫幔幕の下に、そッとつつましく坐った、高島田の美女のひとみに、ありありと、讃嘆のかがやきが漲った。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
と中へ這入りますと、庭の清潔きれいなこと、赤松の一と抱えもあるのがあり、其の下に白川御影しらかわみかげ春日燈籠かすがどうろうがあり、の木の植込うえご錦木にしきゞのあしらい
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その一つは板葺き一派の三角のゆるいひらたいもので、ささ板やこけら板で葺いたのから、はだ、杉皮すぎかわの屋根まであり、現在さかんに建っている瓦葺かわらぶきもその中にふくめてよい。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
僕はもう十年あまり前、確か久米正雄氏と一しよに「草土社さうどしや」の展覧会を見物した後、久米氏の「この庭のを見ても、『草土社』的に見えるのは不思議だよ」と感心してゐたことを覚えてゐる。
浪路は、の香の高い風呂の中で、澄み切った湯に、すんなりした手足を透かして見て、心からのほほえみが止まらないのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
小さいながら、の香の高い、小判型の風呂が、熱くなるのを待ちかねて、乱れかごに、パアッと着物をぬぎすてると、大ッぴらに、しんなりとしていて、そして、どこにか、年増だけしか持たないような、あぶらさを見せた全裸に、ざあざあと、湯を浴びせはじめるのだった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
はだぶき 簷端にせまる星みれば、しのゝめ近く成ぬ。此夜も
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)