“鳳仙花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうせんか87.5%
ほうせんくわ12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近ごろは店の前の街路樹を利用して、この周囲に小さい花壇を作って、そこに白粉おしろいや朝鮮朝顔や鳳仙花ほうせんかのたぐいを栽えているのもある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鳳仙花ほうせんかは近世に外国から入って来た草かと思われるのに、現在は全国えておらぬ土地もなく、その名前がまた非常に変化している。
鳳仙花ほうせんかの、草にまじって二並ふたならびばかり紅白の咲きこぼるる土塀際をはすに切って、小さな築山のすそめぐると池がある。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんな事を考えたのが動機となって、ふと大根が作ってみたくなったので、花壇の鳳仙花ほうせんかを引っこぬいてしまってそのあとへ大根の種をいてみた。
鸚鵡のイズム (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
毎日々々のあつさで、柔軟かよわ鳳仙花ほうせんかなぞは竹の垣のもとに長い葉を垂れて、紅く咲いた花も死んだように成っていたが、これも雨が来て力を得た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
れた鳳仙花ほうせんくわえだたけつゑしばりつけようとしてれたらぽろりとくきからはなれてしまつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
まだやつと十六だといふ、色の白い、髮のやはらかい、ふつくらとした顏の、鳳仙花ほうせんくわのやうな娘であつた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
鳳仙花ほうせんくわたねをわりてぞもずのこゑ
O君の新秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たけぼうはぎつととほしたまゝいつまでもむなしく鳳仙花ほうせんくわそばつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さらにぐつたりとしをれた鳳仙花ほうせんくわえだがすかりとさけさきについた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)