“觸”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
45.0%
さは39.2%
ふら4.2%
ふれ2.5%
さわ2.5%
サハ1.7%
さあ0.8%
かか0.8%
0.8%
0.8%
ぶれ0.8%
ツーシユ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ものゝかんかた非常ひじやう鋭敏えいびんで、はなみゝはだなどにれるものをするどることの出來できめづらしい文學者ぶんがくしやであつたことをせてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
八五郎は、裏口へ寄り沿つたまゝ、彌造の中から取つて置きの拳固げんこを出して、そうツと撫でるやうに、二つ三つ雨戸へさはつて見ました。
め命が大事と思はば村井が門も通るなと雜言ざふごんにもふらしける程に追々おひ/\全治ぜんぢ病人迄びやうにんまでも皆轉藥てんやくをなしたれ一人みやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ふれぬ此度は相摸守殿には玄關げんくわん式臺迄しきだいまで御見送おんみおくり町奉行は下座敷へ罷出まかりい表門おもてもんを一文字に推開おしひらけば天一坊は悠然いうぜんと乘物のまゝもん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おそろしくおほきないぬころが、おほきなまるをしてあいちやんを見下みおろしてました、あいちやんにさわらうとして前足まへあしを一ぽんおそる/\ばして。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
サハつても觸つても、巖ばかりである。手を伸すと、更に堅い巖が、掌に觸れた。脚をひろげると、もつと廣い磐石バンジヤクオモテが、感じられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「うむ、さうだあ、そんだからさあつとがさ/\すんだよ」ういつておつぎのこゑすこ明瞭はつきりとしてた。おつぎははぢふくんだ容子ようすつくつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
此の指圖さしづめいたことをされたのが、また氣にかかツて、甚だ自分の尊嚴を傷つけられたやうに思ふ。でも直に思ひ復へして
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
趣味とは、眺めてゐるものと、はつて見るもの、れなければ堪能できないものと、心に養つてゐるものとがある。
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
二つや三つなら未だしもの事、私の樣な弱い者には、四つ五つと盃の列んだのを見ると、醒め果てた戀に向ふ樣で、モウ手もけたくない。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
三河屋へ行つて見ると、若旦那の敬太郎はまだ歸されませんが、いづれは無事に歸るといふ前ぶれがあつたものらしく、店中は一脈の不安を殘し乍らも、何んとなく明るくなつて居ります。
あの彈力あるツーシユを万人の胸に傳へ、あらゆる慾望の芽に、創造的情𤍠を灌漑しやうとする藝術家の愛である。
「槐多の歌へる」序 (旧字旧仮名) / 山本鼎(著)