“大”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おお30.8%
おおい15.3%
だい11.6%
おほ9.1%
おおき8.7%
たい5.9%
おほい5.3%
おほき2.9%
でか2.1%
0.9%
でけ0.7%
オホ0.7%
てえ0.6%
でつ0.5%
でっ0.5%
いか0.5%
おほひ0.4%
えか0.3%
ふと0.3%
でっか0.3%
0.2%
0.1%
えら0.1%
でっけ0.1%
0.1%
オホシ0.1%
タイ0.1%
0.1%
えけ0.1%
いた0.1%
おゝ0.1%
あら0.1%
いけ0.1%
0.1%
おう0.1%
おおお0.1%
おおきな0.1%
おつ0.1%
おは0.1%
おもて0.1%
おッ0.1%
さす0.1%
でい0.1%
でえ0.1%
でっこ0.1%
ふてえ0.1%
まぶ0.1%
エヲ0.1%
グロス0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるまちはずれのさびしいてらに、和尚おしょうさまと一ぴきのおおきな赤犬あかいぬとがんでいました。そのほかには、だれもいなかったのであります。
犬と人と花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
翰は平生手紙をかくにも、むずかしい漢文を用いて、同輩を困らせては喜んでいたが、それは他日おおいにわたしを裨益ひえきする所となった。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これがまただいのおめかしとて、當世風たうせいふう廂髮ひさしがみ白粉おしろいをべた/\る。るもの、莫不辟易へきえきせざるなしあにそれ辟易へきえきせざらんとほつするもんや。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
くだん古井戸ふるゐどは、先住せんぢういへつまものにくるふことありて其處そこむなしくなりぬとぞ。ちたるふた犇々ひし/\としておほいなるいしのおもしをいたり。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
……それ、十六七とばかり御承知で……肥満こえふとって身体からだおおきいから、小按摩一人肩の上で寝た処で、蟷螂かまぎっちょが留まったほどにも思わない。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
食通しょくつう間では、ごりの茶漬けを茶漬けの王者と称して珍重ちんちょうしている。しかし、食べてみようと思えば、たいしてぜいたくなものではない。
京都のごりの茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
月は一庭のじゆらし、樹は一庭の影を落し、影と光と黒白こくびやく斑々はん/\としてにはつ。えんおほいなるかへでの如き影あり、金剛纂やつでの落せるなり。
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
山家やまがあたりにむものが、邸中やしきぢう座敷ざしきまでおほききのこいくつともなくたゝるのにこうじて、大峰おほみね葛城かつらぎわたつた知音ちいん山伏やまぶしたのんでると
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
チョックラ往きてえと思っても出られねえので無沙汰アしやしたが、能くまア来て下せえやした、本当に見違えるようなでかく成ったね
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それ、幹が太くつてさ。色はちよつと紅みがかつた紫いろで、……バカにかい奴さ。はうき茸つて云ふ人もある。」
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
「ところで、はい、あのさ、石彫いしぼりでけえ糸枠の上へ、がっしりと、立派なお堂を据えて戸をあけたてしますだね、その中へこの……」
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄に対してオホある如く、弟に対してワカを用ゐて、次位の高級神女を示す風から見れば、弟にも多数と次位の一人とを使ひわけたのだ。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが、己のこれまでの経験じゃあ、魂なんてものはてえしたもんじゃねえ。己は魂って奴を相手に一か八かやってみてやろうよ、ジム。
ワツこはいツ——てんで、皆んなあつしの首つ玉にブラ下がつたんだからてえしたもので、あんな役得があるんだからでつかい雷鳴も滿更惡くありませんね
皆んなあっしの首っ玉にブラ下ったんだからてえしたもので、あんな役得があるんだからでっかい雷鳴も満更まんざら悪くありませんね
わらははな、近ごろいかい苦労をしておぢやつた。それ、お前も存じよりの黒谷の加門様の妹娘のことぢやが、あの娘が気がふれてな。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
たかく、あしんで、ぬまきしはなれると、足代あじろ突立つゝたつて見送みおくつた坊主ばうずかげは、背後うしろから蔽覆おつかぶさるごとく、おほひなるかたちつてえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わし野郎やらうそのうちはあえかつてつから學校がくかうもあとちつとにして百姓ひやくしやうみつしら仕込しこむべとおもつてんでがすがね
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
また一のうるはしき聲あかるき空をわけて流れぬ、是に於てか我は正しき憤りよりエーヴァの膽のふときを責めたり 二二—二四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「ぼっかり押孕おっぱらんだ、しかもでっかい、木魚講を見せつけられて、どんなにか、はい、女衆は恥かしかんべい。」
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とらうる処法にかなえば、門番は立竦たちすくみになりて痛疼いたさにたまらず、「暴徒が起った。……大……大変、これ、一大事じゃ、来てくれい。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
れことわすれたんべら、かくつたとおもつてたつけが本當ほんたうわかんねえほどかくつたな」寡言むくち卯平うへい種々いろ/\饒舌しやべつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
月が替ってからえらく寒くなりやした、なにねえ元村まで小麦い積んで往ったけえり、庚申塚まで来ると馬が退しさっていごかねえで困っている所へ、圓次どんが通り掛け
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まア待たんしよ、何だ多助、まア/\わしが来たから待っておくんなんし、やい多助、われでっけなり
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其秀起カノホダたる浪の穂の上に、八尋殿てゝ、手玉タダマもゆらにハタ少女ヲトメは、是誰が女子ムスメぞ。」答へて曰はく、「大山祇神の女等、は磐長姫とナノり、オトは、木華開耶姫とナノる。」……(日本紀一書)
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其は、上に云る如く、忍之別の之ノ字は衍にて忍別なる、其忍はオホシの意なれば、淤富斯オホシと、淤富須オホスと、御名の伝への、聊かの差よりまぎれて、二柱にはなれるものなり。
わかしとおゆと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
物尽しからタイして離れることが出来ないばかりか、性的な興味を中心にする傾向に向ひさへしたらう。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今朝与三郎参、咄聞候所、先生の御周旋ニて長崎へ参り候よし、同人の事は元ト郎が船の引もつれより、我々共〻御案内の通のセ話相かけ候人ニて、ことに海援隊外の者ニも在之候。
夏蕎麥なつそばでもとれんなかうい鹽梅あんべえぢやつぶえけやうだな」おつたはにはまゝだい一にれる蕎麥そばついていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ここに伊耶那岐の大御神、いたく忿らして詔りたまはく、「然らば汝はこの國にはなとどまりそ」と詔りたまひて、すなはち神逐かむやらひにやらひたまひき二四
目藥めぐすりびんあるくやうであらうとをとすに、馬鹿ばかつてらあ、それまでにはおいらだつておゝきくるさ、此樣こんちいつぽけではないと威張ゐばるに、れではまだ何時いつことだかれはしない
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あらいところは目につくから——ヘッ、うなぎだと思ってるんだね、小串こぐしのところをやったのでね。性質たち(石の)のいいやつばかりお好みと来たのさ。
二十はたちを越した男が母様かゝさまたれるとはなさけねいこんだ、おらうちう、いけえこと小言云わなければなんねえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ほうお、爺様もわずらったのがね。俺もこれ、このっき孫、嫁にやってがら、こうして床に就いたきりで……」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
そこにはけないおうきな油絵あぶらえなどが、まどぎわにてかけてあつたりして、大入道おうにうどうのR国人こくじんが、この作者さくしやについて、意味いみについて説明せつめいしてくれたりしたが
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
またその前途ゆくてに、道の両側にしゃがんで待ったらしいのが、ぽんと二個ふたつ立つと、六個むたりも揃って一列になりました。逆に川下へ飛ぶ、ぴかりぴかりと一つおおおな蛍の灯に、みんな脊が低い。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、また途方もない声をして、階子段はしごだん一杯に、おおきなな男が、ふんどし真正面まっしょうめんあらわれる。続いて、足早にきざんで下りたのは、政治狂の黒い猿股さるまたです。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おつきい聲したらあかん。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
ねえ!——もつと澤山たくさん惡戯わるさをしへてやつたもの!おはきくならなければならないのだが!しかし——うしたらいでせう?屹度きつとなにべるかむかすればいにちがひないわ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ミル なんだい、なんでもありやしないぢやないか! 裏通を行くと怖いから、おもて通りを行くんだなんて、大廻りをさせてさ、世話が焼けるつちや、ありやしない。
彦六大いに笑ふ (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
「へい、おッきにさようでございます。」と愛吉の神妙さ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから的を見透すというと、これはさす、これはおちる、これはまえ、これは西うしろということが明瞭はっきりとわかるのでござる
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小母おばさん、買ってくんねえ、小父的おじき買いねえな。千六本に、おなますに、皮剥かわはぎと一所に出来らあ。内が製造元だから安いんだぜ。大小でいしょうあらあ。でいが五銭で小が三銭だ。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女にいちゃいちゃするのが、むしずの走るほどでえきれえでなあ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
思ったよりでっこうがした。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やい盗人ぬすびと峯松、其方そちは何うもふてええ奴だなア、七年以前に此の伊香保へ湯治に来た時、渋川の達磨茶屋で、わっちア江戸ッ子でござえます
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大夫たいふ、何処へ行ってもどうも別にこれぞと云うまぶな仕事もなく、東海道金谷かなやの寺で大妙寺だいみょうじと申すは法華宗の大寺で、これへ這入って金八百両取ったが、の寺にしては存外有りましたが
天孫又問曰、其於秀起浪穂之上ホダタルナミノホノウヘタテ八尋ヤヒロ殿而、手玉玲瓏織紝タダマモユラニハタオル少女ヲトメ者、是之女子耶ガヲトメゾ。答ヘテハク、大山祇神之女等。エヲ磐長姫オトヲ木華開耶姫
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その先に多くの群小を見下して同じような尖峰が二つ重なり合ってるのがグロスシュレックホルン(四〇八六米)とグロスラウテラールホルン(四〇四三米)、小さいのはまた飛ばして
吹雪のユンクフラウ (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)