“二十”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はたち92.3%
はた3.2%
ハタチ1.4%
にじふ1.4%
にじっ0.5%
にじゅう0.5%
にんじゅ0.5%
ドゥワツツアッチ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治二十一年というときの日本は、二十はたちばかりの若い女の書いた小説でも、それが上梓され、世間が注目するだけには開化していた。
婦人と文学 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
わが父は八十やそちかきをぢ、國いでてすでに二十はたとせ、この頃は夢に立ちと、き友の夜ごと寄りと、樂しよとひと夜もおちず、よく寢むとふすまかつぎて、今宵はもの誰か來む、早や待つと
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
其後十二年、南家の娘は、二十ハタチになつてゐた。幼いからのサトさにかはりはなくて、玉・水精スヰシヤウの美しさが益々加つて來たとの噂が、年一年と高まつて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
後方の下甲板したかふばんには何時いつ二十にじふ四五しごまで越せしと見るばかりのひんよき英国紳士十五六人、四五人づつ横の列つくりて手を取り合ひ足揃へて歩めるを見受けさふらふが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ことにあした会う時に、どんな態度で、どんな事を言うだろうとその光景が通りにも二十にじっ通りにもなって、いろいろに出て来る。三四郎は本来からこんな男である。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
後ろの方の座席にいた二十にじゅう余りの男は憤慨の色を現わした。
(新字新仮名) / 魯迅(著)
「鯛だぞ、鯛だぞ、活きとるぞ、魚は塩とは限らんわい。醤油しょうゆで、ほっかりと煮て喰わっせえ、ほっぺたがおっこちる。——ひとウ一ウ、ふたア二アそら二十にんじゅよ。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ダワーイ! 奥さんマダム好いハローシイ新しい蜜柑スウェージーマンダリーン! 二十五ドゥワツツアッチピャーチ哥!(一どきに下って)二十ドゥワツツアッチ哥! ダワーイ!
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)