“何時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつ83.5%
なんどき10.5%
なんじ3.8%
いつも0.6%
いつし0.4%
イツ0.2%
いづ0.2%
えつ0.2%
いつう0.1%
いくじ0.1%
いつか0.1%
いつしか0.1%
いつで0.1%
なんとき0.1%
ゐつ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう云(い)われて見ると、私は何時(いつ)の何日に魚津へ行ったのだと、ハッキリ証拠を示すことが出来ぬ。それではやっぱり夢であったのか。
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
抽斎は師迷庵の校刻した六朝本(りくちょうぼん)の如きは、何時(なんどき)でも毎葉(まいよう)毎行(まいこう)の文字の配置に至るまで、空(くう)に憑(よ)って思い浮べることが出来たのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「もう何時(なんじ)」と云(い)ひながら、枕元(まくらもと)の宗助(そうすけ)を見上(みあ)げた。宵(よひ)とは違(ちが)つて頬(ほゝ)から血(ち)が退(ひ)いて、洋燈(らんぷ)に照(て)らされた所(ところ)が、ことに蒼白(あをじろ)く映(うつ)つた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
二人は湯から上って、一局囲んだ後を煙草(たばこ)にして、渋い煎茶(せんちゃ)を啜(すす)りながら、何時(いつも)の様にボツリボツリと世間話を取交していた。
二癈人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大友とお正(しょう)は何時(いつし)か寄添うて歩みながらも言葉一ツ交さないでいたが、川村の連中が遠く離れて森の彼方で声がする頃になると
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
何時(イツ)からとも知らぬ、習(ナラハ)しである。春秋の、日と夜と平分(ヘイブン)する其頂上に当る日は、一日、日の影を逐(オ)うて歩く風が行はれて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一日(いちにぢ)のうちの何時(いづ)だがもわがらないで……
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「由ッ! そったらどこで、何時(えつ)迄何してるだ!」——家の中で、母親が怒鳴っている。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
無かろうもんならまた何時(いつう)かのような憂(つら)い思いをしなくッちゃアならないやアネ……だから私(あたし)が言わない事(こっ)ちゃアないんだ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
『しかし何時(いくじ)でしょう。』
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この刹那(せつな)に鏡子はお照から来た何時(いつか)の手紙にも榮が可愛くなつたとばかり書いてあつて、ついぞ晨の事の無かつたのと、自身が抱かうとすると反(そ)りかへつて
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
先(ま)づ斯(か)ういふ風(ふう)な處(ところ)からラクダルの怠惰屋(なまけや)は國内(こくない)一般(いつぱん)の評判(ひやうばん)ものとなり、人々(ひと/″\)は何時(いつしか)この漢(をとこ)を仙人(せんにん)の一人(ひとり)にして了(しま)ひ、女は此(この)庄園(しやうゑん)の傍(そば)を通(とほ)る時など被面衣(かつぎ)の下でコソ/\と噂(うはさ)してゆく
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「だってそうじゃないかお前、今度の戦争(いくさ)だって日本の軍人が豪(えら)いから何時(いつで)も勝つのじゃないか。軍人あっての日本だアね、私共は軍人が一番すきサ」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
第五十四条 国務大臣及政府委員ハ何時(なんとき)タリトモ各議院ニ出席シ及発言スルコトヲ得(う)
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
何時(ゐつ) また 會はれよう——もう、二三日(ち)——
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)