“いづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イヅ
語句割合
44.0%
25.2%
19.6%
伊豆4.8%
2.0%
1.2%
何時0.8%
今安0.4%
何処0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
稜威0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いづれもそれ等印象派の画家がまだ名を成さない時代に買ひ集めたものが多いらしく、リユイル氏が愛蔵して売品としない物許ばかりである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さて一同の目の前には天下の浮世絵師が幾人よって幾度いくたび丹青たんせいこらしても到底描きつくされぬ両国橋りょうごくばしの夜の景色が現われいづるのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かくいづれかの一方に偏せるものは抽象的概念であつて、二者合一して初めて完全な具体的実在となるのである。(善の研究——四の三)
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
そんなわけ伊豆いづ山からかへつてくると、早速家の近くに通ひの球突塲たまつきばを見つけて、さすがに學校をまつたくエスするといふほどではなかつたが
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
其ノ荊州けいしゆうヲ破リ、江陵ヲ下リ、流レニしたがツテ東スルヤ、舳艫じくろ千里、旌旗せいき空ヲおほフ、酒ヲソソイデ江ニのぞミ、ほこヲ横タヘテ詩ヲ賦ス、マコトニ一世ノ雄ナリ、而シテ今いづクニカ在ル哉
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
見よ、永劫とことはいづその、光のにほひ。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
『だら何時いづ逢つたす?』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
されば僧坊に入りてより未だ幾日も過ぎざるに、苦行難業に色黒み、骨立ち、一目ひとめにては十題判斷の老登科らうとくわとも見えつべし。あはれ、厚塗あつぬりの立烏帽子に鬢を撫上なであげし昔の姿、今安いづくにある。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
たゆひ潟潮満ちわたる何処いづゆかもかなしきろが吾許わがり通はむ (同・三五四九)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いづのひかりも見るわいな
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
きよらかなみづ滾々こん/\いづながれて、其邊そのへん草木くさきいろさへ一段いちだんうるはしい、此處こゝ一休憩ひとやすみこしをおろしたのは、かれこれ午後ごゝの五ちかく、不思議ふしぎなるひゞきやうやちかくなつた。
〔譯〕人心のれい太陽たいやうの如く然り。但だ克伐こくばつ怨欲えんよく雲霧うんむ四塞しそくせば、此のれいいづくに在る。故に意をまことにする工夫は、雲霧うんむはらうて白日をあふぐより先きなるはし。
左右の御手にも、みな八尺やさか勾璁まがたま五百津いほつ御統みすまるの珠を纏き持たして、そびらには千入ちのりゆきを負ひ、ひらには五百入いほのりゆきを附け、またただむきには稜威いづ高鞆たかともを取り佩ばして、弓腹ゆばら振り立てて