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『散柳窓夕栄』
ふりがな文庫
『
散柳窓夕栄
(
ちるやなぎまどのゆうばえ
)
』
天保十三壬寅の年の六月も半を過ぎた。いつもならば江戸御府内を湧立ち返らせる山王大権現の御祭礼さえ今年は諸事御倹約の御触によってまるで火の消えたように淋しく済んでしまうと、それなり世間は一入ひっそり盛夏の炎暑に静まり返った或日の暮近くである。 …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「三田文学」1913(大正2)年1月、3月、4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間4分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間46分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
生
(
おい
)
徒
(
いらずら
)
帰
(
がえり
)
縛
(
あげ
)
歩
(
あるき
)
厭
(
いとわ
)
奏
(
かなで
)
妓
(
はおり
)
当
(
あたる
)
間違
(
まが
)
隠
(
かくま
)
沈
(
しずめ
)
極
(
きわま
)
幾
(
いか
)
間
(
うち
)
止
(
とどま
)
埋
(
うずも
)
川面
(
かわもせ
)
光線
(
ひかげ
)
御達
(
おったし
)
交
(
ちが
)
立
(
だて
)
急
(
せわ
)
螺旋
(
ねじねじ
)
下
(
おろ
)
上
(
うわ
)
書
(
かき
)
艶
(
なまめか
)
歩
(
あゆみ
)
睡眠
(
ふせ
)
業
(
すで
)
味
(
あじわい
)
下
(
さが
)
若衆
(
わかいしゅう
)
出
(
いづ
)
傷
(
いたま
)
坐睡
(
まどろ
)
賑
(
にぎわい
)
廓
(
ちょう
)
費
(
ついえ
)
漂
(
ただよわ
)
唯
(
たった
)
長閑
(
のどやか
)
大河
(
だいが
)
蠹
(
むし
)
饒舌
(
おしゃべり
)
餌
(
えば
)
供
(
ども
)
追付
(
おっつけ
)
入違
(
いれちがい
)
走
(
ぱし
)
極
(
ご
)
急
(
あせ
)
風俗
(
なりふり
)
乃公
(
おら
)
河面
(
かわもせ
)
治
(
おさま
)
八月
(
はちがつ
)
曲
(
かが
)
包
(
つつみ
)
止
(
とど
)
甚
(
いた
)
唯
(
と
)
纜
(
もやい
)
忍
(
しのび
)
触
(
ふれ
)
庭面
(
にわもせ
)
出
(
いで
)
月代
(
さかゆき
)
酔
(
えい
)
一時
(
ひとしきり
)
志
(
こころざ
)
戦慄
(
おのの
)
機会
(
はずみ
)
前
(
めえ
)
増
(
まさ
)
引掛
(
ひっかけ
)
聳
(
そびやか
)
暫
(
しばし
)
身上
(
みのうえ
)
髱
(
づと
)
申
(
もうし
)
丈
(
せい
)
万一
(
もしも
)
召捕
(
めしとら
)
兄
(
けい
)
下
(
もと
)
提
(
さげ
)
足
(
たし
)
木
(
ぼく
)
連
(
つら
)
弟
(
てい
)
草臥
(
くたぶれ
)
喧
(
かしま
)
交々
(
かわるがわる
)
慰藉
(
なぐさみ
)
掛
(
かけ
)
盛
(
さかり
)
向
(
むき
)
宛
(
さなが
)