“妓”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
40.8%
おんな33.3%
9.2%
をんな6.9%
ひと4.0%
こども2.3%
げいしゃ0.6%
じょろ0.6%
はう0.6%
はおり0.6%
(他:2)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“妓”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 日本33.3%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
何だか赤ん坊になって生れ故郷へ帰ったような気持ちになってボンヤリ立っていると向うから綺麗な舞いが二人連れ立って来た。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
金瓶大黒の今紫の男舞といえば、明治もずっと末になって、今紫といったの晩年まで地方の劇場では売りものにしていた。
「ところが、そうじゃございません。灘波なにわの葦をり開いたのも、太閤様よりおんなの方が先でございますからね」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まるで名匠の芸術的事業でもあるように、客もおんなも、茶屋や船頭に至るまでが、競い合ってみがいているなどという所は
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の名を聞ける宮の如何いかに言ふらん、と唯継はひそかに楽み待つなる流眄ながしめを彼のおもてに送れるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さればこの水上にもを載せ酒をむの屋形船なく、花をよそなる釣舟といかだかもめとを浮ばしむるのみ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「相手は何んだえ。圍ひ者か、お師匠ししやうか、それとも小料理屋のをんなか、——どうせ素人しろうとぢやあるめえ」
平次は佐野喜のお神さんが、春の火事で燒け死んだをんな共のたゝりで自殺したといふ噂のあつたのを思ひ出しました。
何もな、何も知らんのえ、あて路之助はんのは、あんたはん、ようお馴染なじみの——源太はん、帯がゆるむ——いわはったひとどすの。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
家庭には荒くれた男の人たちも多くいるし、廃娼はいしょうしたいひとたちも飛込んできた。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
はずみましたとも。あれからこども達と一緒にクンカンなんかりましてね。ひどはしやぎましたよ。」
松井の女主人は、先夜会った時にその死んだ男のことをいって、長火鉢の前で多勢ほかのこどものいる傍で私を、冷笑するような調子で、
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
隣の男は帰って往ったが、その夜友達と相談してげいしゃれて往って、垣にはしごをかけて門の中に入れて扉をことことと叩かした。桑はちょっとのぞいて、
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「ほんとですよ、山県やまがたさんとか伊藤さんとか、豪い方の奥さんは、歌妓げいしゃだと云いますから、歌妓でもおじょろでも、それはかまわないようなものの、お宅は物がたい家ですから、堅気かたぎのうちからお嫁さんをもらわなくちゃなりませんが、どうかしてるのですか、奥さんも心配してらっしゃいますよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「割合に評判のわるくないはうでしたんですけど……矢張、あゝいふ人には、わるい虫がつきやすいですからな」
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
それにもうその風俗なりふりなら誰が見ようと大丈夫だわ。中形の浴衣に糸巻崩いとまきくず昼夜帯ちゅうやおび引掛ひっかけという様子なり物言いなり仲町なかちょうはおりと思う人はあるかも知れぬが、ついぞこの間までちょうにいなすった華魁衆おいらんしゅうとはどうしてどうして気がつくものか。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ぬしはたれぞと問うと、もと長安のうたで、いまはさる商人あきゅうどの妻なるものであるという。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新橋の何とかと云うだったってきいた事があるが、今の年でこの位なら若い時にはキットさわがれて居たんだろうと思う。
芽生 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)