“はおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハオリ
語句割合
羽織91.9%
羽折4.0%
唄女0.8%
0.8%
芸妓0.8%
芸者0.8%
藝妓0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其跡そのあと入違いれちがつてたのは、織色おりいろ羽織はおり結城博多ゆうきはかたの五本手ほんて衣服きもの茶博多ちやはかたおびめました人物、年齢四十五六になるひんをとこ。客
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
やがて眠った赤子を、並べて敷いた小さな夜具に寝かせると、彼女は寝衣ねまきえりを合わせながら起きあがり、衣桁いこうから羽折はおりを取ってはおり、夜具の上に戻ってきちんと坐った。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
また『英対暖語えいたいだんご』のうちに「唄女はおりとかいふ意気なのでないと、お気には入らないと聞いて居ました。どうして私のやうな、おやしきの野暮な風で、お気には入りませんのサ」
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
中形の浴衣に糸巻崩いとまきくず昼夜帯ちゅうやおび引掛ひっかけという様子なり物言いなり仲町なかちょうはおりと思う人はあるかも知れぬが、ついぞこの間までちょうにいなすった華魁衆おいらんしゅうとはどうしてどうして気がつくものか。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
白魚しらうおの黒いのがあったって、ひものない芸妓はおりなんかいるわけはない。おまえも存外、色里いろざとを知らない人だねえ」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武士、町人、鳶ノ者、折助おりすけ婢女げじょ田舎者おのぼりさん、職人から医者、野幇間のだいこ芸者はおり、茶屋女、女房子供——あらゆる社会うきよの人々が、忙しそうに又長閑のどかそうに、往くさ来るさしているではないか。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それは清吉が馴染の辰巳の藝妓はおりから寄こされた使の者であった。
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)