“羽織”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
はおり74.6%
はお14.8%
はをり4.2%
ばおり4.2%
はおっ0.7%
ばをり0.7%
ジヤムパア0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがきぬハンケチを首に巻いて二重𢌞にぢゆうまはしの下から大島紬おほしまつむぎ羽織はおりを見せ、いやに香水をにほはせながら、
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
また紋付きの羽織はおりで、書机に向かって鉢巻はちまきをしている絵の上に「アーウルサイ、モー落第してもかまん、遊ぶ遊ぶ」とかいたものもある。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あを羽織はおり吉公きちこう目白めじろだの、それからおやしきのかなりやの姫様ひいさまなんぞが、みんな
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかもその最後から、涼しい色合いのインバネスを羽織はおった木部が続くのを感づいて、葉子の心臓は思わずはっと処女の血をったようにときめいた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
服装みなり広袖ひろそで白衣びゃくいはかまをつけ、うえなにやらしろ薄物うすもの羽織はおってられました。
宜道ぎだう鼠木綿ねずみもめんうへ羽織はおつてゐたうす粗末そまつ法衣ころもいでくぎけて、
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
此新年このはる旦那だんなさまめしおろしの斜子なゝこ羽織はをりつかはされしもふかくの理由わけことなり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
にんはかわいろ金巾かなきん羽織はをりむらさき兵子帶へこおびといふ坊樣仕立ぼうさましたておもことはうらはらに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぱちん羽織はをりひも白粉をしろいかんざし櫻香さくらかあぶら縁類ゑんるいひろければとり/″\に香水かうすい
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お光は立つて、小池の背後うしろからしわくちやになつたインバネスをがし、自分のひと羽織ばおり一所いつしよに黒塗りの衣桁いかうへ掛けた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
夏日かじつあわせに袷羽織ばおりてんとして恥じず、また苦熱のたいをも見せない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
筒袖つつそで綿入わたいれ羽織ばおりを着て、次郎さんは寝入った様に死んで居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
高等学校の教授が黒いガウンを着出したのはその頃からの事であるが、先生も当時は例の鼠色のフラネルの上へ繻子しゅすか何かのガウンを法衣ころものように羽織はおっていられた。
つてきの一てう良人おつと黒紬くろつむぎもんつき羽織ばをり女房にようぼうたゞすぢ博多はかたおびしめて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
——百合子の丸窓を見ると、駆け込んで来た彼女が、羽織ジヤムパアを脱ぎ棄てゝ露はな腕に何か箱のやうなものを抱へて、また走り出て行く姿が映つたりした。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)