“唯”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ただ47.7%
たゞ19.6%
11.0%
7.2%
たつた3.3%
たっ1.7%
たった1.7%
たつ1.2%
はい0.9%
ゆい0.7%
(他:35)5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“唯”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション80.9%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本70.1%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸51.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ただひとつ怪しいのは、この尼僧の入浴時間の甚だ久しいことで、いったん浴室へはいると、時の移るまで出て来ないのである。
しかも其處そこひらめいてゐたのは、いかりでもなければかなしみでもない、——ただわたしをさげすんだ
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
たゞいそぎにいそがれて、こゝにこゝろなき主從しうじうよりも、御機嫌ごきげんようとかどつて
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
たゞ、丸顔の真白ましろき輪郭ぬつとでしと覚えしまで、予が絶叫せる声はきこえで婦人がことばは耳に入りぬ
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
この地には一切営業上の課税が無く、だ家屋税を家主いへぬしより徴収せられるだけである割に家賃はやすい。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
だ、今の時に当て政治を改良し、法律を前進するにあらざれば、天下の子弟を導てその歩を理学の域に進ましむるに便ならず。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
大熊の皮を敷いた彼方かなたに、出迎えた、むすび髪の色白な若い娘は、見ると活けるその熊の背に、片膝して腰を掛けた
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
真逆まっさかさになった女で、髪がふはりと下に流れて、無慙むざんや真白な足を空に、顔はもすそで包まれた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その発見によると、成金は馬よりかたつた二本あしが少いだけの事なので、馬はむつとして上西氏を鞍から揺り落した。
今度の総選挙に堺市から打つて出た大井卜新氏は数多い議員のなかで、たつた一人しか持てない大望たいまうを抱いてゐる。
杢「姿形なりかたちに惚れたのではない、たった一つ娘の見込があります、たった一つ臍から二寸ばかり下に見所があるのサ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たった一人で南山の粥河の賊寨ぞくさいへ其の日の夕景に乗込んで参るというお話、一寸ちょっと一息つきまして
さすがにたった今方いまがた世にも恐ろしい騒動のあったあととて女供は一斉に声をひそめ姿を隠してしまったので
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
新「済まないのは知って居るが、たった一度で諦めて是ッ切りいやらしい事は云う気遣きづかいないから」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と……なにしろひどつてげたんです。たついまことなんです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たついまさきまでもらぬ他人たにん車夫くるまやさんとのみおもふてましたに御存ごぞんじないは當然あたりまへ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
はい唯今たゞいまあの爺様ぢいさんが、やうまをしましたやうにぞんじますが、夫人おくさまでございますか。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はいよろしうございます、何事なにごと仰有おツしやりつけはそむきますまい。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
光治こうじは、まもなく自分じぶんこころをなぐさめたゆい一のふえをなくしてしまったことを後悔こうかいいたしました。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
この奇巌城こそ、仏蘭西フランス国家のすべての宝物ほうもつの蔵であり、またゆい一つの隠れ場所である。
而して京都はかねてより鎖国論の本拠にして、ひとり勅許を得ざるのみならず、断々然として不承諾の意を示せり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
惟うに、新主義の学を講ずる、ひとりその通般の事を知るに止るべからず、必らずやその蘊奥を極め、た事に触れ、いきおいに応じてこれが細故を講究すべきの事多うし。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
が、その女は何者である乎、現在何処にいる乎と、切込んで質問すると、「ほんの通り一遍の知り合いだからマダ発表する時期にならない、」とばかりで明言しなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
『金色夜叉』については小波もしばしば弁明しているし、私も度々紅葉から聞いているが、ほんの発端をこの事実から思付いたという位に過ぎんので、小波をモデルとしたというのは全然虚伝である。
荒涼くわうりやうたるふゆけるゆゐ一のいろどりが、自然しぜんからこの部屋へやうつされて
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
事件の眞相を突止めて、惡い者に思ひ知らせてやるのが、平次の十手捕繩にかけた、ゆゐ一の望みだつたのです。
いぬ廊下らうかを、何處どこつたかわかりません。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ると、親父ちやん湯玉ゆだまはらつて、朱塗しゆぬりつて飛出とびだした、が握太にぎりぶと蒼筋あをすぢして、すね突張つツぱつて、髯旦ひげだんかたへ突立つツたつた。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たヾねかしとすてものにして、部屋へやよりそとあしさず
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たヾこれまでとちがひて段々だん/\大人おとなになり世間せけん交際つきあいらねばならず、だい一に六づかしきはひと機嫌きげんなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
耳面刀自。おれが見たのは、タダ一目——唯一度だ。だが、おまへのことを聞きわたつた年月は、久しかつた。おれによつて来い。耳面刀自。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
乳母オモに相談かけても、一代さう言ふ世事にアヅカつた事のない此人は、そんな問題には、カヒないタダ女性ニヨシヤウに過ぎなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
子曰く、しんや、吾が道、一以て之を貫くと。曾子曰く、と。子ず。門人問いて曰く、何の謂ぞやと。曾子曰く、夫子の道は、忠恕のみと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
すなは日本人にほんじん姓名せいめい二である。せいめい連續れんぞくして一つの固有名こゆうめいかたちづくる。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
仰向あふむけ轉倒ころばっしゃらう、なァ、いと」とふと、阿呆あはうどのが啼止なきだまって、「あい」ぢゃといの。
乳母 はい/\、だまりまする、でもな、わらはいではをられませぬ、くのをめて、「あい」とはッしゃったとおもふと。
求といえども則ち邦に非ずや、いずくんぞ方六、七十しくは五、六十にして邦にあらざるものを見ん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
赤といえども則ち邦に非ずや、宗廟と会同とは諸侯にあらずして如何せん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
マーキュ うんうん引掻ひっかかれた/\。はて、これで十ぶんぢゃ。侍童こやっこめは何處どこにをる? 小奴やっこ、はよって下科醫者げくわいしゃんでい。
わしとても、體裁ていさいつくり、そなことをひはせぬ、とひたいは山々やま/\なれど、しき作法さはふは、もうおさらば! もし、わし可愛いとしうおもうてくださるか?「うん」と被言おッしゃるであらうがな。
これはの部屋も大同小異だったが、たッた一つの部屋にはなくて、此部屋ばかりにある、謂わば此部屋の特色を成す物があった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
だれあたましたへおろしてくれゝばいなァ!もうたツ一人法師ひとりぽつちるのは可厭いやになつてしまつたわ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
種々いろ/\口實こうじつまうけて、みンのこらず立去たちさつたあとには、たツあいちやん一人ひとりになつてしまひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
なんと、と殿樣とのさま片膝かたひざきつてたまへば、唯唯ははおそれながら
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
へいげんこのゆうべまた愛妾を携えて門前に出でぬ。出でて快げに新開地を歩み行けば、松の木蔭に雨宿りして、ひたれに濡れたる一個の貧翁あり。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何の政化を修め能く此の道をいたさむ。頃者このごろ年穀ねんこく豊かならず、疫癘やくらいしきりに至り、慙懼ざんくこもごも集りて、ひとりらうしておのれを罪す。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
ふと、片側の一軒立いっけんだち、平屋の白い格子の裡に、薄彩色のすそをぼかした、艶なのが、絵のように覗いて立つ。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ヤーとや云はんナインとやいはん)
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)