“飛出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とびだ87.0%
とびで5.6%
とびいだ3.7%
とびい1.9%
とびいづ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その鞭にあきたらずして塾の外に飛出とびだした者はその行動の自由であることを喜ぶであろうが、その喜びはしばらくのことであろうと思う。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
四入青梅よついりおうめの小さい紋の付きました羽織を着て、茶献上の帯を締め、ずか/\と飛出とびでて来て、三橋みはしの角で出会いました。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すかさず咽喉のどもと突貫つきとほさんとしけれども手先てさきくるひてほゝより口まで斬付きりつけたり源八もだえながら顏を見ればおたかなりしにぞ南無なむ三と蹴倒けたふして其所そこ飛出とびいだつれ七とともあと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
予はひやりとして立停たちどまりぬ。やゝありて犬は奥より駈来かけきたり、予が立てる前を閃過せんくわして藪のおもて飛出とびいだせり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
片腕あらはに高くさしのべ力にまかせて葡萄の総を引けば、棚おそろしくゆれ動きて、あぶあまた飛出とびいづる葉越しの秋の空、薄く曇りたれば早やたそがるるかと思はれき。
葡萄棚 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)